香川県内にある企業の約８割が２０２４年度に賃上げを予定していることが、百十四銀行系のシンクタンクの調べでわかりました。

この調査は高松市の百十四経済研究所が県内に本社、または主要な工場を置く企業４１２社を対象に、２０２３年１２月～２０２４年１月にかけて行ったものです。

２７０社から回答があり、２０２４年度の賃上げの見通しについて７８％が「賃上げ予定」と回答しました。前の年度の調査に比べて８ポイント増加しています。

賃上げの理由について最も多いのが社員のモチベーションアップで８３％、次いで人材の確保・採用が７３％、物価上昇への対応が４８％などとなっています。

また、来季の業況と２４年度の賃上げの見通しの関係をみると、業況が好転するとした企業の８３％、変わらないとした企業の７８％、悪化が見込まれる企業でも７６％が賃上げ予定と回答しています。

賃上げが主として人材確保のための防衛的な施策になっていますが、業況好転が見通せない企業にとっては厳しい経営となりそうです。