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2024.03.15

3月18日は「点字ブロックの日」世界で初めてブロックが設置された岡山で記念行事開催へ【岡山】

3月18日は岡山市に、世界で初めて点字ブロックが設置された記念日です。視覚障害者を安全に導く点字ブロックへの理解を深めてもらおうと記念行事を企画している全盲の男性の思いを取材しました。

(点字ブロックを守る会 竹内昌彦代表)
「毎年記念日に行事をすることで、大勢の人が点字ブロックのことを考えてもらう、応援してもらう節目になればと考えている」

毎年行事を企画しているのは、岡山盲学校の元教頭で、全盲の竹内昌彦さんです。

(竹下美保記者)
「世界で初めて点字ブロックが設置されたのが、ここ岡山市中区盲学校近くの交差点、設置されて57年、点字ブロックは世界にも広がっています。」

点字ブロックは1967年3月18日、岡山市の発明家、三宅精一さんが開発し設置しました。視覚障害者が危険にさらされながら歩く様子を見て点字ブロックを考案したといいます。

竹内さんは、この功績を称えて記念碑を建てたり3月18日を記念日に制定するなど、点字ブロックの周知活動に取り組んでいます。

(点字ブロックを守る会 竹内昌彦代表)
「人間の心はそんなに簡単に切り替わるものではないが、とても大勢の人が助けてくれて声掛けをしてくれる。半面点字ブロックがあると困るとか、色は黄色は困るとか、私たちは困っているからお願いしているが拒否されることも多い」

3月16日は、岡山市内を視覚障害者と参加者が一緒に歩く「エスコートウォーク」が予定されています。

視覚障害者にとって点字ブロックがどれだけ大切なものか、物が置いてあると進めなくなったり方向が分からなくなること、わずかな視力が残っている人にとっては、点字ブロックの色は黄色が一番見やすいことなど、多くの人に理解してもらいたいということです。

(点字ブロックを守る会 竹内昌彦代表)
「私は全盲なので何色でもいいですが、ちょっと見える人が多い、黄色だと安心して足を出す、黒だと溝に思える」

記念行事は3月16日と17日に岡山市で行われ、イベントや講演会などが予定されています。