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2024.03.13

サクラ満開の春が迎えられるように…記録的大雪で太い枝が折れた「尾所の桜」の治療進む【岡山・津山市】

2023年1月の記録的な大雪によって被害を受けた津山市阿波の尾所の桜。3月13日から樹木医による治療が始まりました。

春を待つ岡山県下最大級のヤマザクラ。美しい姿を取り戻すために命を吹き込む治療の手が入りました。

推定樹齢580年で高さは14メートル、四方におよそ20メートルの枝を張る岡山県の天然記念物、尾所の桜です。2023年1月、記録的な大雪に見舞われ、直径30センチの太い枝が雪の重さで折れていました。

治療を指示するのは樹木医の國忠征美さん、折れた枝の断面に薬を塗って保護したり、太陽の光を当て生育の状態を良くするために、重なった枝や枯れ枝をせん定しました。治療は14日まで行われ、14日はサクラを枯らすキノコを取り除く作業が行われます。

(樹木医 國忠征美さん)
「50年、100年ではなく、まだまだ生きる。今後の管理さえすれば」

(尾所の桜保存会 歌房進修会長)
「思ったより早く治療してくれた。サクラの時期が来る前にせん定、治療してくれてありがたい」

大雪の被害を乗り越え治療が進む尾所の桜、開花は4月上旬とみられていて、多くの人が満開の花を心待ちにしています。