OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.03.08

経済と政治で低い日本のジェンダー・ギャップ 国際女性デーを機に考えたい「男は仕事、女は家庭」【岡山】

3月8日は国連が定めた国際女性デーです。女性の権利を守り男女平等を目指すものですが、誰もが活躍できる社会は実現しているでしょうか?現状を岡山市で取材しました。

「国際女性デーでミモザのプレゼントしてます」

(竹下美保記者)
「(岡山市北区で)国際女性デーに合わせプレゼントされているのは、国際女性デーのシンボルミモザの花です。この時期に咲くミモザを女性に贈り、感謝の気持ちを伝えようというものです」

国際女性デーの起源は、アメリカの女性労働者が参政権を求めてデモを起こしたことだと言われています。1975年、国連が3月8日を国際女性デーと定め、性別に関係なく誰もが活躍できる社会を目指して様々な取り組みが進められてきました。

岡山市の統計をもとに、現状と課題を聞きました。

(岡山市 女性が輝くまちづくり推進課 長谷川千晶課長)
「特に女性に非正規の人が多く、飲食サービス業は女性が半数以上。新型コロナで影響大きく、失職した人も多い」

岡山市議会議員の女性の割合は15.2%。市の職員、課長級以上の管理職の女性の割合は17.6%。大学院への進学については、男性は女性の2倍などとなっています。

(岡山市 女性が輝くまちづくり推進課 長谷川千晶課長)
「こういった数字が半々に、50%、50%になるような社会になってくれたら、そこが最終目標」

日本の順位は、146カ国中125位!経済や教育、健康と政治の4分野で男女格差を図る「ジェンダー・ギャップ指数」の国別順位です。日本は2023年、過去最低でした。スイスの非営利財団、世界経済フォーラムが毎年発表しているもので、1は完全平等、0は完全不平等。教育と健康は世界トップクラスですが、経済と政治で低くなっていて、岡山・香川でも、この分野での取り組みが課題となっているのです。

岡山市では、企業への働きかけに加え、シンポジウムやイベントを通したPRを行い、環境整備と意識の醸成を進めています。

(岡山市 女性が輝くまちづくり推進課 長谷川千晶課長)
「男は仕事、女は家庭のような考え方が根底にある。そういうところから変えていきたい」

誰もが活躍できる社会を実現するために。国際女性デーは、私たちに、1人1人が考えるきっかけを与えてくれました。