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2024.02.19

讃岐の味「しょうゆ豆」や「押し抜き寿司」にも使用…高松市の「大野豆」が農水省「GI」に【香川】

地域の農林水産物や食品のブランドを守る国の地理的表示保護制度GIに1月、高松市の特産品、「大野豆」が登録されたことを報告するため、生産者らが大西市長を表敬訪問しました。

(河野有紀 記者)
「1月29日付でGIに登録された大野豆、香川ではしょうゆ豆の材料などとして親しまれています」

高松市役所を訪れたのは、大野豆プロジェクトの二川幹生会長ら4人です。「大野豆」は高松市香川町大野地区で、盛んに栽培されているソラマメのことです。

皮が薄く、甘くて柔らかいのが特徴で、香川県の郷土料理、押し抜き寿司やしょうゆ豆の材料として親しまれてきました。

しかし、大きくて食べごたえのある一寸ソラマメという品種に押され需要が低迷。危機感を抱いた地元のコミュニティ協議会を中心に2013年に大野豆プロジェクトを立ち上げ、栽培方法の継承などに取り組んできました。

(高松市 大西秀人市長)
「全国区のブランドになり、人気も広がると思う。これをきっかけに大野町地区や高松市のブランド名が一層高まることを期待している」

(大野豆プロジェクト 二川幹生会長)
「うれしい反面、責任も感じている。できるだけ生産者が増えてくれたら良いなと。(生産者の)人数が増えたら生産能力も上がってくる」

GIへの県内からの登録は、「小原紅早生みかん」や善通寺市の「四角スイカ」などに続いて4例目です。

そして今回、岡山からもGI登録されたものがあります。それが瀬戸内市の「備前黒皮かぼちゃ」です。一度は生産が途絶えましたが、地元の住民が約10年ほど前から復活に取り組みました。

水分が多く滑らかな食感が特徴で、岡山県では倉敷市の「連島ごぼう」に続き2件目のGI登録です。