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2024.01.24

悲願のチャンピオンベルトに父親も…ユーリ阿久井政悟選手が岡山に凱旋!世界王者誕生までの10年の軌跡

1月23日に大阪で行われたWBA世界フライ級タイトルマッチで勝利し、岡山県内のジムに所属する選手では初の世界王者となったユーリ阿久井 政悟選手(28、倉敷守安ジム)。激闘から一夜明けた24日午後、ユーリ阿久井選手と、指導にあたった倉敷守安ジムの守安竜也会長(70)がOHKを訪れ、心境を語ってくれました。プロデビューから約10年、世界王者誕生の軌跡を振り返ります。

県内のジムから初、県出身者として辰吉丈一郎さん以来の世界王者。24日午後、岡山に凱旋しました。

(世界王者 ユーリ阿久井 政悟選手)
「先輩たち・会長が目指してきたベルト、自分が取れたのが感慨深い。僕を目指して岡山県で頑張っているボクシングをやっている人の目標に。(ベルトの)重さはある。それ以上にみんなの思いもこもっている。そういう重さも感じた」

(倉敷守安ジム 守安竜也会長)
「ウルフ時光が(世界戦)2回したけど、2回とも敗れて、3回目の正直ではないけど、取った。本当に悲願」

中学2年で倉敷市の倉敷守安ジムに入門したユーリ阿久井選手。生粋の日本人ですが元世界チャンピオンの勇利アルバチャコフに似ていることからリングネームにユーリと名付けました。

OHKの2017年の取材当時は人気アニメ、エヴァンゲリオンが好きなことを語る一方で、ボクシングに真摯に向き合う姿が印象的でした。その後、メキメキと頭角を現し、2019年にはボクシングの日本フライ級王座決定戦で県内出身者として38年ぶりの王者になるなど実績を積んできたユーリ阿久井選手。プロテストに合格したのは今から10年前の2014年、大学1年生の時でした。

(守安竜也会長)
「強くなるのは分かっていた。世界王者は、当時は思っていなかった」

(ユーリ阿久井 政悟選手)
「もう10年経ったかという気持ち。あっという間だったけど、でも長く感じた。ここまで来られるとは思っていなかった。自分を信じてやってきて良かった」

父の一彦さんは、倉敷守安ジムで誕生した初のプロ選手。今回の偉業は、格別だったようです。

(守安竜也会長)
「お父さんから代が変わって息子。お父さんもうれしいのではないか。きのう来て、はしゃいでいたから」

世界王者を経て、次の目標は・・・。

(ユーリ阿久井 政悟選手)
「今後は海外でもやっていきたい。もっと強い選手とやって自分の価値高めて、岡山県の人たちにも元気を届けたい。スポーツ・ボクシングやっている人たちにも元気と勇気を届けたい。(今後は…)とりあえず強くなることだけを考えてやる」