2023.12.26
チャットGPT導入失敗の経験を次の挑戦に…三豊市が公表したワケ【さぬきのプラス 香川】
知って得する香川の豆知識コーナー「さぬきのプラス」。2023年も残りわずかですが、失敗を秘密にしたまま年を越そうとしている人はいませんか。そんな人にお届けしたい話があります。
12月13日に三豊市が発信したリリース。世界が注目する生成AI、「チャットGPT」の導入失敗を公表するものでした。 (三豊市 山下昭史市長)
「これから育てていきたい」 2020年に「デジタルファースト宣言」をしてデジタル化を進めてきた三豊市。2023年5月、生成AIの導入を宣言したのも県内の自治体で初めてです。 市民から毎日、寄せられるごみ出し相談での活用に挑戦したところ・・・。
(前川裕喜記者)
「自転車は何ごみですか?」
(チャットGPT)
「自転車は粗大ごみに分類されます」
(三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「これは正解。次に、粗大ごみはどこで捨てられるか?」
(チャットGPT)
「粗大ごみは毎月11日から20日の間に業者に持ち込んでください」 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「正解です」
正答率は94%を記録。職員が対応してきた相談業務が軽減されると期待されましたが。 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「思ったほど(正答率の)数字が上がらない。日によっては60%まで落ち込んだ日もある」 個人情報保護により、やり取りした記録は1件1件、消去しています。データの蓄積がないため正答率が不安定なのです。 誤った回答を職員の手で洗い出し学習させてきましたが、目標としていた正答率99%には届かず。11月末で導入を断念しました。 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「AIは万能ではなく、学習させたり、手を加えることで別のものに使える可能性はある」
注目されていた事業だけに失敗は残念ですが、三豊市はこの経験を前向きにとらえています。
(三豊市 山下昭史市長)
「自分たちで99%という目標を立てて何回もトライした。こういうのは今まで、行政の中ではなかった。経験値として持っていることが強みになる」 (前川裕喜記者)
「みなさん今年(2023年)、失敗したことは何ですか。恥ずかしがらずにさらけ出しましょう。そうしたら来年に向けて見えてくるものがあるかもしれません。一生懸命やったことならなおさらです」
12月13日に三豊市が発信したリリース。世界が注目する生成AI、「チャットGPT」の導入失敗を公表するものでした。 (三豊市 山下昭史市長)
「これから育てていきたい」 2020年に「デジタルファースト宣言」をしてデジタル化を進めてきた三豊市。2023年5月、生成AIの導入を宣言したのも県内の自治体で初めてです。 市民から毎日、寄せられるごみ出し相談での活用に挑戦したところ・・・。
(前川裕喜記者)
「自転車は何ごみですか?」
(チャットGPT)
「自転車は粗大ごみに分類されます」
(三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「これは正解。次に、粗大ごみはどこで捨てられるか?」
(チャットGPT)
「粗大ごみは毎月11日から20日の間に業者に持ち込んでください」 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「正解です」
正答率は94%を記録。職員が対応してきた相談業務が軽減されると期待されましたが。 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「思ったほど(正答率の)数字が上がらない。日によっては60%まで落ち込んだ日もある」 個人情報保護により、やり取りした記録は1件1件、消去しています。データの蓄積がないため正答率が不安定なのです。 誤った回答を職員の手で洗い出し学習させてきましたが、目標としていた正答率99%には届かず。11月末で導入を断念しました。 (三豊市環境衛生課 西岡直樹課長)
「AIは万能ではなく、学習させたり、手を加えることで別のものに使える可能性はある」
注目されていた事業だけに失敗は残念ですが、三豊市はこの経験を前向きにとらえています。
(三豊市 山下昭史市長)
「自分たちで99%という目標を立てて何回もトライした。こういうのは今まで、行政の中ではなかった。経験値として持っていることが強みになる」 (前川裕喜記者)
「みなさん今年(2023年)、失敗したことは何ですか。恥ずかしがらずにさらけ出しましょう。そうしたら来年に向けて見えてくるものがあるかもしれません。一生懸命やったことならなおさらです」