OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.12.05

【注意】今や交通事故よりも死者数増加…冬本番!「ヒートショック」を起こさないためには【岡山・香川】

朝晩の冷え込みが厳しくなっています。こんな日に気をつけなければならないのが、温度差で体に負担がかかる「ヒートショック」です。今や、交通事故で亡くなる人よりも、ヒートショックで亡くなる人のほうが多いと言われ、これからの冬本番は特に注意が必要です。

(大阪市消防局救急課 中居弓恵さん)
「気温が低くなる冬場は、ヒートショックによる事故が多くなりますので注意が必要」

急激な温度の変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管の疾患が起きることをヒートショックといいます。特に、脱衣所で服を脱いだあと急に浴槽の熱い湯につかると、ヒートショックが起きやすくなります。

全国で年間約1万7000人が入浴中にヒートショックで急死したという推計もあり、この数は交通死亡事故をはるかに上回ります。消費者庁がまとめた高齢者の入浴中の死亡事故の件数を見ると、冬の間に増えていて、これからの季節、ヒートショックには十分な注意が必要なのです。

(大阪市消防局救急課 中居弓恵さん)
「体調がよくないときとか、お酒を飲んだあととかは入浴を控えるようにいわれています。家族の方も湯加減どう?とか大丈夫?とか声を定期的に掛けてあげることも大事なポイントになります」

ヒートショックが原因で風呂場で命を落とすことを防ぐため、今から入浴時に気を付けるべきこととは?

暖かい部屋から寒い脱衣所に移動し、温かいお湯につかる…。この寒暖差で血圧が急激に変化し浴室やトイレではヒートショックが起こりやすくなります。

これらを防ぐためには
▼お風呂は、入浴する約15分前から脱衣所と浴室を温める。
▼浴室に設備がなければ、浴槽のフタを開け、湯気で温めておくのもいいそうです。
▼お風呂に入るときは40度未満のぬるめのお湯に入り、長湯を避けるのが効果的ということです。
▼またトイレも室内を暖め暖房便座の利用も積極的に行いましょう。

日本気象協会ではホームページでヒートショック予報を出しているのでチェックするのもいいかもしれません。

高齢者だけでなく、高血圧や糖尿病を患っている方は特に注意が必要ということですので、今から自分自身の予防はもちろん、周りの方にも声かけなどをして、注意しましょう。