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大型の容器が山積みに…使用済み活性炭からもPFAS検出 管理に問題は?【岡山・吉備中央町】

2023.11.10

大型の容器が山積みに…使用済み活性炭からもPFAS検出 管理に問題は?【岡山・吉備中央町】

岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物PFASが検出された問題で、水源だったダムの周辺から目標値の1240倍のPFASが検出されたことが県の調査で分かりました。

岡山県は、吉備中央町の円城浄水場で目標値の約28倍となるPFASが検出されたことを受け、水源だった河平ダムの上流の沢や下流の宇甘川など22地点で、10月、新たに水質調査を行いました。その結果、ダムに流れ込む沢の1ヵ所で目標値の約1240倍にあたる6万2000ナノグラムのPFASが検出されたということです。

(奥原怜奈記者)
「沢から約100メートル離れたこの場所では、大きな黒い袋の撤去作業が行われています」

県は水質調査の過程で、沢の周辺にある町長が管理者に指定されている土地で、使用済みの活性炭が入ったフレコンバックと呼ばれる大型の容器が約300個置かれているのを発見、その活性炭からも320ナノグラムのPFASが検出されたということです。

県によりますと、フレコンは約15年前から置かれていて、所有する企業が11月9日から撤去を始めています。町は10日、住民団体から早期の原因究明などを求める住民1038人分の署名を受け取っていて、フレコンの管理に問題がなかったかなどについても調べることにしています。

(住民代表 小倉博司さん)
「早く行動に移して健康被害などの調査を実施してもらうことが一番」

(吉備中央町 山本雅則町長)
「数値を聞いて、驚いて受け止めている。原因の特定や今後の方策を決定していきたい」

県は吉備中央町が設置した対策本部に調査結果を報告し、専門家の意見を聞きながら浄水場から検出されたPFASとの因果関係を調べることにしています。