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2023.10.27

話題の「エコツーリズム」 瀬戸内海の「島民たった一人の島」松島で体験【岡山・倉敷市】

瀬戸内のエコな話題についてお伝えするエコナビ。今回のテーマは、地域の自然環境や文化を楽しく学ぶ旅行「エコツーリズム」です。

調査会社によりますと、世界のエコツーリズム市場は2020年に1810億ドル、日本円で約27兆円に達したといわれています。こうした中、究極のエコ生活が体験できると話題の場所が、倉敷沖にある「松島」です。島民はたった一人。どんな生活が体験でるのか取材しました。

(森下花音アナウンサー)
「瀬戸大橋のほぼ真下です。迫力があります」

案内してくれるのは島民の脇村拓嗣さんです。

(森下花音アナウンサー)
「絶景ですね」

瀬戸大橋のたもとから船で約10分。到着したのは倉敷市の下津井沖に浮かぶ周囲1.2キロの小さな島松島です。

(森下花音アナウンサー)
「家もあって落ち着いた雰囲気ですね」

(脇村拓嗣さん)
「かつては50人ほどいたが今住んでいるのは僕一人」

かつては小中学校や教員寮もあるほど賑わっていましたが島を離れる人が増え数年前、無人島に…。現在は東京から移住してきた脇村さんが1人でこの島で暮らしています。

(森下花音アナウンサー)
「松島で究極のエコ生活ができると聞きましたが」

(脇村拓嗣さん)
「何もないが、昔ながらの暮らしを体験できる」

2023年6月にオープンした民宿「マツシマ荘」です。元々3世代が暮らしていた民家。住人が島を離れたことで手が付けられない状態に。脇村さんはここで民宿を立ち上げようと地元の大工などに協力してもらいながら1年半かけて建物を改修しました。

もちろん島には飲食店が一軒もありません。そこで、食材は自分たちで調達します。

(森下花音アナウンサー)
「釣れました!」

私が釣ったのはアイゴ。トゲに毒があるので残念ですがリリース…。

(脇村拓嗣さん)
「ベラとフグ」

脇村さんが体長約20センチのベラを釣り上げ、無事食材が確保できました。そして…

(脇村拓嗣さん)
「ご飯は薪で炊いてもらいます」

ご飯は薪をくべてかまどで炊きます。電気やガスを使わない究極のエコご飯。そのお味は…

(森下花音アナウンサー)
「しっかり炊けている。柔らかさもちょうどいい」

さらに、お風呂もガスを使わず薪を使って沸かします。大変そうにも思えるマツシマ荘での宿泊ですが、オープン以降、全国から大勢の客が訪れています。

(森下花音アナウンサー)
「出来るだけ電気やガスを使わない生活は二酸化炭素があまり出ず地球にやさしい」

(脇村拓嗣さん)
「昔ながらの暮らしは自然の中の循環で成り立っている」

皆さんも一度究極のエコ生活体験してみては?