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2023.10.12

日本に接近の台風は”過去10年最少”安心できないある理由が…【備えのツボ岡山・香川】

毎週木曜日は備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボです。前回の放送で10月はまだ台風シーズンだとお伝えしましたが、2023年は特に注意が必要な事情があるんです。
ふり
(防災士 新田俊介)
「今年(2023年)これまでに本土に接近した台風は4個。過去10年で最も少なくなっています。しかしこれが海面水温の記録的な高さにつながったんです」
タイトル
■タイトル「温かい海水」
海面水温
気象庁は10月2日、9月の日本近海の海面水温が平年と比べ1.6度高く、統計開始以降最高となったと発表しました。
海水温高い
その理由の1つとして挙げられたのが、日本周辺の海域を通過した台風が少なかったため海の水がかき混ぜられず海面水温の低下が抑えられたことでした。
好都合
■スーパー「台風に“好都合”な高水温」

10月に入っても海面水温の高い状態は続いています。10月11日時点の状況をみると、日本の南には27度以上を表す赤やピンクのエリアが広がっています。
空撮海水温
一般的に台風は海面水温が26℃から27℃の海域で発生するとされていて、今の日本近海の状況は台風の発達を助長する可能性もあります。
台風ひまわり
大気の状態も重要な要因ですので一概には言えませんが、今後発生する台風の情報には注意が必要と言えるでしょう。
しめ
そこで、押さえてほしい備えのツボはこちら。2019年10月12日に東日本に上陸した台風19号では、100人を超える犠牲者が出ました。10月の台風発生の平年値は3.4個。もうしばらく、注意のアンテナを高く張っておきましょう。