利用が低迷するＪＲ芸備線についてＪＲ西日本は１０月３日、沿線自治体と存廃を話し合う再構築協議会の設置を国に要請しました。要請は全国で初めてです。

（ＪＲ西日本岡山支社　淺井昌容副支社長）
「本日、芸備線の備中神代から備後庄原の区間において、地域交通法に基づき再構築協議会の要請をした」

ＪＲによりますと３日午前、ＪＲ西日本広島支社が広島市の中国運輸局に再構築協議会の設置を求める書類を提出したということです。対象となるのは新見市の備中神代駅と広島県庄原市の備後庄原駅までの６８．５キロの区間で、持続可能な交通体系の実現に向けて地域の人たちとの議論が必要だとしています。

再構築協議会は、１０月から導入された新しい制度で、国が設置を判断し赤字ローカル線の存廃について国主導で沿線自治体と協議します。

（ＪＲ西日本岡山支社　淺井昌容副支社長）
「存続ありき、廃止ありきという特定の前提を置くことなく議論したい。何より、今よりも便利で持続可能な姿を追究するべき」

ＪＲによる協議会の設置要請を受け岡山県の伊原木知事は。

（岡山県　伊原木隆太知事）
「国に関与してもらうことは２つの面で意義深い。我々と違う立場から意見を言ってくれることと、それだけで立場の違いが埋まるともなかなか考えづらい時に、ぜひ何らかの形で支援をしてもらうことで最終的なギャップを埋めてもらう役割を果たしてほしい」