知っていると得する香川の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」。１０月３日は語呂合わせで「登山の日」です。日本で一番高い山は富士山ですが、あるポイントで日本一を自称する山が東かがわ市にあることを知っていますか？ （中村香月記者）
「東かがわ市の白鳥神社にやってきました。聞くところによると、この近くに日本で一番低い山があるということなので、体力に自信がある私が登ってみます」 木漏れ日が降り注ぐ中、意気揚々と歩き始めます。目指すのは、白鳥神社の境内の先にあるという日本で一番低い山、「御山」です。 山登りの醍醐味といえば、急な勾配を乗り越えた際の達成感などが挙げられますが、坂道は一向に始まりません。 （中村香月記者）
「こちら日本一低い山と書かれた石碑があります。どうやら山頂に着いたみたいですが、登ってきた感じはあまりありません」 神社の境内からわずか３分で山頂にたどり着きました。登った高さは、標高３．６メートルです。傾斜は全く分かりません。 白鳥神社によりますと、御山は、国土地理院による認定を受けておらず、日本一低いというのは自称です。 （白鳥神社　清川講平さん）
「あれで山かと不思議に思う人もいるが、一応登山になる。すぐに登って下りてこられるということで、散歩・散策の代わりにもなるし、やはり一度３．６メートルはどんな所かと思いながら登ってほしい」 ネコでも登れる高さと銘打つこの山。登った人には、うれしい特典があります。 （白鳥神社　清川講平さん）
「こちらが御山の登山証明書になります」 山を登ったあと、神社で証明書を受けとり、すぐ南側にある和菓子店に行くと、 登頂を記念してスタンプを押してもらえます。これまでに約２万８０００人が証明書を手にしていて、神社の周辺にもにぎわいが届いているそうです。 （みなとや　桑島愛さん）
「皆さん遠くの方から、土日は他府県から来てくれる。富士山に行きましたとか、違う話も聞けるので楽しい」 これから迎える秋の行楽シーズン。皆さんも日本一の山に登ってみてはいかがでしょうか。