岡山市の新しい市民会館・ハレノワがオープンしてから１か月。周辺地域への活性化が期待される中、開館記念事業の公演はほとんどが満席で好調な滑り出しです。にぎわいの様子を長尾アナウンサーが取材しました。

（長尾龍希アナウンサー）
「グランドオープンから１か月が経った岡山芸術創造劇場ハレノワです。現在多くのお客さんが長い列を作って劇場内に入っていきます」 岡山市に９月１日にオープンした岡山芸術創造劇場「ハレノワ」。 １０月２日は開館記念事業の公演が大劇場で行われ、平日にもかかわらず、チケットは完売、開場前には行列ができていました。 （ハレノワを訪れた人は…）
「すごくにぎわっていて、この辺りには初めて来たがびっくりした」
「すごく楽しみ。初めて（公演に）来るので楽しみ」 「どうぞ！」
ハレノワは大中小３つのホールを備え最大で３０００人を集客できる巨大施設です。 開館記念事業としてこけら落とし公演のオペラ『メデア』から始まり、１カ月間で６事業１０公演が行われ、そのほとんどが満席の状態。好調な滑り出しで、ハレノワでは１０月、２日の公演を含む４事業７公演が予定されています。 ここからは取材した長尾アナウンサーとお伝えします。

Ｑ：芸術文化の発信拠点としては順調な滑り出しでしたが、このにぎわいを周辺地域へ波及させるといった点ではどうだったのでしょうか？
「岡山市が集計したハレノワ周辺、千日前エリアの１日の通行人数です。グランドオープン後の先月３日は約９４００人。８月の平均と比べると約１７倍にもなりました」 Ｑ：グランドオープン時もにぎわっていましたね。
「周辺の商店街でもにぎわいが生まれていて、大きな手応えを感じているようです」

ハレノワから徒歩で約３分。商店街にあるカフェ「ＫＯＴＹＡＥ（こちゃえ）」です。ハレノワオープン後、イベントが開かれる日には客が大幅に増えたといいます。 （ＫＯＴＹＡＥ　高木奈津紀職業指導員）
「２倍、３倍くらいの人がイベントの時は通る。ハレノワのイベントに合わせてお互いに連携したい」 表町商店街は、かつては４００店舗ほどが軒を連ねていましたが現在は３００店舗ほどに。２０２３年に入ってからは新しい店舗も増えハレノワのオープンの連携したイベントも開催、商店街連盟も手応えを感じています。 （岡山市表町商店街連盟　長谷川誠理事長）
「公演が終わるとハレノワから多くの客が表町商店街を通っていろいろな所へ行くので、日頃にない人通り。たくさんの人に来てもらっている」 オープンをきっかけに商店街には追い風が吹いていますが、一方で、取材ではエリアによっては客足があまり変わらないといった店舗もありました。今後は変わった人流をしっかりと分析しより効果的な施策を市や商店街が連携して行っていく必要がありそうです。 以上、ハレノワのオープン１か月についてお伝えしました。