2023.09.13
マンション建設相次ぐ“表町エリア” 変化を感じる「3つのポイント」とは?【急上昇ニュース・岡山】
今話題のニュースやネットで関心を集めたニュースを詳しく解説する「急上昇ニュース」。配信担当の堀さんです。
今回は、岡山市の新しい市民会館、ハレノワのグランドオープンで注目を集める、表町にスポットを当てます。
表町といえば岡山を代表する商店街が有名ですが、今マンションが続々と建設され、住む街に変貌しています。経済の専門家と一緒にその理由を探りました。
JR岡山駅から南東に約2キロ、北区表町3丁目。ここに2023年9月にグランドオープンしたのが、岡山市の新しい市民会館、岡山芸術創造劇場ハレノワです。 大中小3つのホールがあり、最大3000人を集客できる巨大施設です。 (岡山芸術創造劇場 加賀田浩二さん)
「実際に開館してみて、とても反応がいい」
実は今、ハレノワ周辺の表町には追い風が吹いているということで、経済の専門家に案内してもらうことにしました。 日本政策投資銀行岡山事務所の森脇大輔所長。あらゆる経済指標に精通しています。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「表町界隈はとても元気があって、変化しています。そこを見に行きましょう」
森脇さんは、表町の変化を感じる「3つのポイント」を案内してくれました。
まずやってきたのは、表町のシンボルともいえる百貨店の天満屋岡山店。
その地下に2023年3月、東京の老舗高級スーパー、紀ノ国屋がオープンしました。プライベートブランドをはじめ、少々値が張っても様々な商品が手に入るのが特徴です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「これだけの少量多品種の賞味期限管理は相当なスキルが必要で、他のスーパーにはなかなかない」
「こちらをポイントに挙げた理由は?」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「小売業販売額が、コロナ禍で減少した時期もあるが2020年に比べて足元で1割以上増えている。高級路線の業績が、百貨店もそうだが堅調」
百貨店といえば比較的高級路線ですが、全国の売上高は17カ月連続でアップし、回復基調が鮮明です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「乱暴な言い方をすると『高い物から順に売れている時期』もあった。スーパーより百貨店が今調子がいい。比較的所得の高い人から先行して消費が拡大している傾向も反映している」
次にやって来たのは… 「続いての注目ポイント、ハレノワ近くのマンション建設現場に来ました。ここから見えるものは?」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「表町界隈はこれから人口がとても増えそうなんです。計画中または建設中のマンションが4棟あり、総戸数で計500戸。乱暴な言い方をするとざっくり1000人ほど定住人口が増える期待があります」
人口の増加は、岡山市全体でも。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「岡山市全体で言うと、住民基本台帳の2023年1月時点の直近1年間で、1万人増えて70万人を回復。増加のうち、北区だけで7000人増えている。中心市街地のマンション建設も大いに寄与しているのでは」
そして3つめのポイント。 「ハレノワに戻ってきました。最後のポイントはここにあるという事なんですが…」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「全国的にも教養・娯楽の消費が伸びている。物価が上がっていて、12カ月ほど3%台の物価上昇が続いたが、教養・娯楽にかかる消費が2022年12月は0%増減がなかったのが、2023年7月は前年対比+4.6%。全体の物価上昇を大きく上回る伸びを示している。ハレノワにとっては追い風ですね」
一方、懸念されるのは、市街地の活性化による地域間格差です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「過疎化を進めるんじゃないかと思われるが、他都市に県境をまたいで人は移動する。市街地にすら魅力がないとますます人が来ない。中心市街地がしっかりと活気づいてそこに魅力があることで、岡山県全体の人のにぎわいを保っていこうというプラスの側面は大きい」
岡山商工会議所が1995年に発表したのが「1キロスクエア構想」です。 岡山駅、市役所、シンフォニーホール、現在のハレノワの場所を結ぶ四角形でまちづくりを進める構想です。この4カ所を回遊しやすくしようと、路面電車のハレノワ前に延ばし、環状線にすることも計画されています。
これからまちがどう変わっていくのか、しっかり見ていく必要があります。
今回は、岡山市の新しい市民会館、ハレノワのグランドオープンで注目を集める、表町にスポットを当てます。
表町といえば岡山を代表する商店街が有名ですが、今マンションが続々と建設され、住む街に変貌しています。経済の専門家と一緒にその理由を探りました。
JR岡山駅から南東に約2キロ、北区表町3丁目。ここに2023年9月にグランドオープンしたのが、岡山市の新しい市民会館、岡山芸術創造劇場ハレノワです。 大中小3つのホールがあり、最大3000人を集客できる巨大施設です。 (岡山芸術創造劇場 加賀田浩二さん)
「実際に開館してみて、とても反応がいい」
実は今、ハレノワ周辺の表町には追い風が吹いているということで、経済の専門家に案内してもらうことにしました。 日本政策投資銀行岡山事務所の森脇大輔所長。あらゆる経済指標に精通しています。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「表町界隈はとても元気があって、変化しています。そこを見に行きましょう」
森脇さんは、表町の変化を感じる「3つのポイント」を案内してくれました。
その地下に2023年3月、東京の老舗高級スーパー、紀ノ国屋がオープンしました。プライベートブランドをはじめ、少々値が張っても様々な商品が手に入るのが特徴です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「これだけの少量多品種の賞味期限管理は相当なスキルが必要で、他のスーパーにはなかなかない」
「こちらをポイントに挙げた理由は?」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「小売業販売額が、コロナ禍で減少した時期もあるが2020年に比べて足元で1割以上増えている。高級路線の業績が、百貨店もそうだが堅調」
百貨店といえば比較的高級路線ですが、全国の売上高は17カ月連続でアップし、回復基調が鮮明です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「乱暴な言い方をすると『高い物から順に売れている時期』もあった。スーパーより百貨店が今調子がいい。比較的所得の高い人から先行して消費が拡大している傾向も反映している」
次にやって来たのは… 「続いての注目ポイント、ハレノワ近くのマンション建設現場に来ました。ここから見えるものは?」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「表町界隈はこれから人口がとても増えそうなんです。計画中または建設中のマンションが4棟あり、総戸数で計500戸。乱暴な言い方をするとざっくり1000人ほど定住人口が増える期待があります」
人口の増加は、岡山市全体でも。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「岡山市全体で言うと、住民基本台帳の2023年1月時点の直近1年間で、1万人増えて70万人を回復。増加のうち、北区だけで7000人増えている。中心市街地のマンション建設も大いに寄与しているのでは」
そして3つめのポイント。 「ハレノワに戻ってきました。最後のポイントはここにあるという事なんですが…」 (日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「全国的にも教養・娯楽の消費が伸びている。物価が上がっていて、12カ月ほど3%台の物価上昇が続いたが、教養・娯楽にかかる消費が2022年12月は0%増減がなかったのが、2023年7月は前年対比+4.6%。全体の物価上昇を大きく上回る伸びを示している。ハレノワにとっては追い風ですね」
一方、懸念されるのは、市街地の活性化による地域間格差です。
(日本政策投資銀行岡山事務所 森脇大輔所長)
「過疎化を進めるんじゃないかと思われるが、他都市に県境をまたいで人は移動する。市街地にすら魅力がないとますます人が来ない。中心市街地がしっかりと活気づいてそこに魅力があることで、岡山県全体の人のにぎわいを保っていこうというプラスの側面は大きい」
岡山商工会議所が1995年に発表したのが「1キロスクエア構想」です。 岡山駅、市役所、シンフォニーホール、現在のハレノワの場所を結ぶ四角形でまちづくりを進める構想です。この4カ所を回遊しやすくしようと、路面電車のハレノワ前に延ばし、環状線にすることも計画されています。
これからまちがどう変わっていくのか、しっかり見ていく必要があります。