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不登校生を取り残さない…岡山市で「オルタナティブスクール」の体験会【岡山】

2023.08.31

不登校生を取り残さない…岡山市で「オルタナティブスクール」の体験会【岡山】

24万4940人。これは全国の不登校の小中学生の数です。少子化に反比例して9年連続で増加し、過去最多となっています。特に夏休み明けなど長期の休みの後に増える傾向にあるとも言われています。そんな子どもたちを取り残さないための新たな学びの場づくりが進んでいます。

(花を切る様子)
「ジャキン!」

子供たちが取り組んでいるのは、フラワーアレンジメントの製作体験。8月30日、岡山市のベネッセコーポレーションで開かれた「オルタナティブスクール」出張体験会です。

オルタナティブスクールとは、『もう一つの学校、新しい選択肢の学校』という意味で、2023年6月、ベネッセは岡山市東区の学習塾、山本塾と連携し、不登校の子供を対象にしたスクールを開校しました。

このスクールでは、外部の講師による体験型の授業のほか、基礎学習には学校の教科書の進み方に合わせた進研ゼミの教材を使います。そうすることで、子供たちの学習履歴をデータとして出力し、学校に出席として認められるよう働きかけられるのが大きな特徴です。

(ベネッセコーポレーション塾・教室事業本部 後藤渉さん)
「ベネッセのオルタナティブスクール として運用している。それを広く知ってもらうためにベネッセ本社のスペースを用いて (体験会を)開いた」

今回の体験会には不登校の経験がある小学生4人が参加し、フラワーアレンジメントの製作などを通して、ものづくりの面白さを感じていました。

(体験した子供は…)
「楽しかった」
「めっちゃ楽しくて いろいろ経験になった」

(保護者は…)
「今(子供は)ちょっとずつ 学校に戻っているが、他にこういう場所もあると 心が軽くなったらいいな」

(ベネッセコーポレーション塾・教室事業本部 後藤渉さん)
「多様化の時代が来ている。個性を強く持っている生徒が可能性や個性を伸ばせる場所にしていきたい」

この出張オルタナティブスクールは、今後も月1回程度開催される予定です。