夏の甲子園、郷土勢が登場です。春夏連続、夏は１２年ぶりの出場となる香川の英明が、初戦突破をかけ奈良の智弁学園と対戦、試合は劇的な幕切れとなりました。

（中村香月記者）
「４年ぶりに声出し応援が解禁となった夏の甲子園。香川代表、英明の応援団も大きな盛り上がりを見せています」

約８００人の応援団がアルプススタンドに駆け付けた英明。相手は夏の甲子園２１回の出場を誇る強豪、智弁学園です。

序盤から両チームが点を取り合う展開となった試合。１点リードされた英明は３回表、１アウト１塁で４番の寿賀。ライトへの痛烈な打球は同点のタイムリースリーベース。

（寿賀選手の父　龍洋さん）
「打ってくれて良かったです。ホッとしました。まさかあそこで長打が出るとは思っていなかったので。ありがとうございました」

さらに続く５番、中浦が見事なスクイズを決め、３対２と、逆転に成功します。

その後、再びリードを許した英明は５回表。２アウト３塁１塁で９番・下村がうまくミートしたライトへのタイムリーで４対４の同点に。さらに１番・鈴木のレフトへのタイムリーツーベースで英明がこの回、再び逆転に成功します。

その後はエース、下村と寿賀の継投を繰り返し、英明の１点リードで迎えた９回裏。１アウト満塁のピンチにこの日４度目のマウンドとなる寿賀。押し出しのフォアボールを与え、同点で延長、タイブレークに入ります。

ノーアウト２塁１塁から始まるタイブレーク。１０回表に得点を挙げられなかった英明はその裏、智弁学園にスクイズを決められサヨナラ負け。１２年ぶりの夏の甲子園で初戦突破はなりませんでした。

（英明　寿賀弘都選手）
「仲間がいたからこそここまで来れたので、ありがとうと言いたい。下級生がたくさん出ているチームなので、来年もここに戻ってきてもらうように自分も練習を手伝ったりしたい」

（英明　中浦浩志朗主将）
「最高のチームメイトと甲子園という大舞台で野球が出来て、最高に楽しかった」