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2023.06.27

「なぜ人権侵害が起こるのかを“自分で”考えて」えん罪事件の被害者が高校生に講演【岡山・岡山市】

無実の人が間違って有罪にされる、えん罪事件の被害者が6月27日、岡山市の高校で講演し、生徒たちが人権侵害について学びました。

(えん罪被害者 山田悦子さん)
「単なる物知りでは人権は育たない。一生懸命社会で起きている出来事に目を向けて考えてほしい」

岡山市中区の岡山操山高校で講演したのは、49年前、兵庫県で発生した事件で殺人容疑で逮捕され、25年後に無罪判決を受けた山田悦子さん(71)です。

えん罪を通して社会課題への理解を深めようと全校生徒約840人がオンラインなどで話を聞きました。講演は生徒からの質問に答えながらのスタイルで、山田さんは、可視化されない警察の強引な取調べや犯罪報道による被害などにふれ、人権について考えてほしいと訴えました。

(学生は…)
「将来司法関係の仕事に就きたいと考えているので、えん罪についてもっと調べて深めていきたい」
「自分でも考えることが必要というのはえん罪だけではなく他にも応用できると思った。そういうことが1番大切だと思った」

(えん罪被害者 山田悦子さん)
「なぜ人権侵害が起こるのだろうということを考える発想がないと生まれない。かわいそうというだけではだめ」

高校では当事者の声を聞き、自分で考える力を育んでほしいとしています。