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2023.06.16

ドライフルーツの欠片も再利用 大学生と飲食店が新開発したスイーツ 食品ロスを解消【岡山・倉敷市】

食品ロス削減を意識したスイーツが登場です。倉敷市の大学生が飲食店と連携して、商品の製造過程で発生した食材の切れ端などを活用したスイーツを開発しました。

甘い香りが漂う焼き菓子や、ジャムを原料にしたグミ。おいしそうに並ぶこれらのスイーツは、岡山市の山陽学園大学3年の金塚優輝さんが、実習の一環で、倉敷市でカフェなどを経営する企業と協力し、約1か月かけて開発しました。

カフェなどでこれまで有効に活用されていなかった食材を使い、新たな商品を生み出そうと取り組んだ今回のスイーツ開発。菓子を作る過程で発生するドライフルーツの欠片や、商品としては販売できない加工用のジャムが材料に使われています。

また、地元特産の連島ごぼうの認知度を高めようと、ごぼうの風味を味わえるクッキーも作られました。

(山陽学園大学 金塚優輝さん)
「永続的に消費者に買ってもらうおいしさにこだわった。いわゆるフードロスのものを有効活用した商品を販売するということで、フードロスを削減するということにつながっていけば」

倉敷市の美観地区ではスイーツの試食会が開かれ、訪れた人たちがさっそく味わっていました。

(試食した人)
「素材の味がすごく生かされていて、お茶にも合うし、すごくおいしかった」
「ちょっと使えない端材になったものとか、倉敷のものを取り入れて作られているというのが、すごいいい考えだと思う」

(有限会社くま 辻信行代表取締役)
「若い目線で新しい発想で着目してくれて、皆さんにおいしく地域を感じてもらえるような商品になったと思う」

開発されたスイーツは、試食会の意見を参考にしながら改良するなどして、今後、店舗での販売を検討していくということです。