2023.06.12
讃岐うどんに欠かせない「イリコ」不漁の原因は? “2つの要因”が明らかに【香川】
讃岐うどんのだしには欠かせないイリコ。その原料となるカタクチイワシの観音寺市伊吹島周辺の漁獲量は2003年の153億6000匹をピークに減少し続けていました。
2014年には著しい不漁に見舞われました。その後も以前のような漁獲量に戻ることはなく香川県では、水産研究・教育機構などと調査を開始。長期間その原因を探ってきました。
この調査の結果、ある2つの要因が影響していることがわかりました。
1つ目は、5月から6月にかけての産卵期に餌のプランクトンが減っていることでした。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「(プランクトンが)減った原因は今瀬戸内で言われている貧栄養化の問題。栄養塩が少なくなると植物プランクトンの生産が減り、それを食べている動物プランクトンも減る」
さらにカタクチイワシが好むプランクトンは水温の低い海域に分布していて、温暖化による海水温の上昇も原因の一部と考えられています。2つ目は餌が少なくなることでメスが痩せ、質の悪い卵を産むことで仔魚、いわゆるシラスの生き残りが減るということです。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「カタクチイワシは産卵期に食べた餌をそのまま卵の生産に使う。だから産卵場の餌がなくなると身も痩せてくるし質も悪くなる」
地球温暖化や海の栄養塩の変化などが複合的に影響し、漁獲量の減少につながっていたのです。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「今後環境を人間の手で変えるのは非常に難しいがこれをどうやって資源を残していくかと皆で一緒に考える段階にきていると思う」
讃岐うどんにとってはなくてはならないカタクチイワシの漁獲量回復を願いたいものです。
2014年には著しい不漁に見舞われました。その後も以前のような漁獲量に戻ることはなく香川県では、水産研究・教育機構などと調査を開始。長期間その原因を探ってきました。
この調査の結果、ある2つの要因が影響していることがわかりました。
1つ目は、5月から6月にかけての産卵期に餌のプランクトンが減っていることでした。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「(プランクトンが)減った原因は今瀬戸内で言われている貧栄養化の問題。栄養塩が少なくなると植物プランクトンの生産が減り、それを食べている動物プランクトンも減る」
さらにカタクチイワシが好むプランクトンは水温の低い海域に分布していて、温暖化による海水温の上昇も原因の一部と考えられています。2つ目は餌が少なくなることでメスが痩せ、質の悪い卵を産むことで仔魚、いわゆるシラスの生き残りが減るということです。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「カタクチイワシは産卵期に食べた餌をそのまま卵の生産に使う。だから産卵場の餌がなくなると身も痩せてくるし質も悪くなる」
地球温暖化や海の栄養塩の変化などが複合的に影響し、漁獲量の減少につながっていたのです。
(水産研究・教育機構 米田道夫主任研究員)
「今後環境を人間の手で変えるのは非常に難しいがこれをどうやって資源を残していくかと皆で一緒に考える段階にきていると思う」
讃岐うどんにとってはなくてはならないカタクチイワシの漁獲量回復を願いたいものです。