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2023.05.11

修学旅行生ら168人が犠牲…瀬戸大橋建設のきっかけ「紫雲丸事故」68年で慰霊祭【香川・高松市】

高松市沖の瀬戸内海で修学旅行生など168人が犠牲となった旧国鉄の宇高連絡船、「紫雲丸」の沈没事故から2023年5月11日で68年です。慰霊碑のある高松市の寺では11日、鎮魂の祈りが捧げられました。
紫雲丸1
沈没事故の現場となった海域を望む境内。高松市の西方寺で行われた慰霊式には、犠牲者の遺族など8人が参列し、碑の前で手を合わせました。
紫雲丸2
1955年5月11日、高松市と玉野市を結ぶ紫雲丸は、高松市女木島沖で貨物船と衝突し沈没。
紫雲丸3
船に乗っていた修学旅行中の小中学生など168人が犠牲になりました。
紫雲丸4
法要に訪れた高松市の女性は、事故で当時6歳と2歳の姉を亡くしました。当時、女性はまだ生まれていませんでしたが、特別な思いを持って毎年参列しています。

(姉を亡くした遺族は…)
「大きい事故だったから忘れないようにしたい。事故が無いことを祈ってこれからもずっとできる限りは来たい」
紫雲丸5
(紫雲丸遺族会・岩部芳雄さん)
「我が子を持つ親としては本当に気の毒。これは絶対に伝えていかなければならない。何年経っても」
紫雲丸6
今なお無くならない船の事故。68年前、紫雲丸事故で犠牲となった168人の命の重みを決して忘れてはいけません。