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2023.04.18

「普通はいない。いちゃいけない」場所にオオサンショウウオ…高梁川付近で男性が偶然発見【岡山・倉敷市】

国の特別天然記念物、オオサンショウウオです。普段は、水のきれいな川の上流に生息していますが、4月16日、意外な場所で発見されました。

ニョロニョロと水の中を気持ちよさそうに動くのは体長約60センチのオオサンショウウオ。古代から変わらぬ姿で「生きた化石」とも呼ばれます。

このオオサンショウウオがいるのは…倉敷市玉島阿賀崎の用水路。16日の朝、地域の人と川掃除をしていた男性が偶然発見しました。

(発見した 藤井明さん(72))
「あれはなんじゃろか?! オオサンショウウオがいるとは誰も思わない」

国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオは、水のきれいな川の上流でしか生息できず、岡山県では真庭市や新見市など、県北でしか見られません。体が半分にさけても生きているという言い伝えから「はんざき」と呼ばれ、長寿のシンボルにもなっています。

一方、今回見つかったのは水島港に近い、高梁川の河口付近。

(藤井明さん)
「びっくりした。県南の玉島に普通、オオサンショウウオはいるわけないので。湯原や蒜山でないと普通はいないので。いちゃいけないので」

なぜこんなところで見つかったのでしょうか?

岡山県によりますと、ここ数日間断続的に降った雨によって、下流まで流されたのではないかということです。

県はこのオオサンショウウオが天然記念物の在来種かどうか、専門家によるDNA鑑定を始めていて、在来種と判明した場合は高梁川の上流に放流し、外来種や、交雑種の場合は専門の施設で飼育するとしています。