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ウクライナ侵攻1年 状況が酷くなっていることに憤りを…国際医療ボランティア【岡山】

2023.02.23

ウクライナ侵攻1年 状況が酷くなっていることに憤りを…国際医療ボランティア【岡山】

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって2月24日で1年、これまで避難民の支援を続けてきた岡山市の国際医療ボランティア団体が、活動を報告しました。報告から見えてきたのは今も変わらない現地の厳しい状況です。

報告会を開いたのは、岡山市の国際医療ボランティア団体「AMDA」です。

ウクライナ侵攻が始まった翌月の2022年3月から約7ヵ月間、14人の医師や看護師らを交代で派遣し、ウクライナの隣国、ハンガリーの仮設診療所などで避難民の支援活動を行いました。

約2週間、現地で活動した医師の吉田純さん。報告会で強調したのは、今も変わらない避難民の状況です。

(AMDA・TICO合同メンバー 吉田純医師)
「ケガそのものが大きくなくても、疲れやストレス、今後に対する不安が強く、中には残してきた娘が心配で、夜中泣きながらどこに行ったか分からなくなってしまう人も。1年たっても状況が変わっていない。ひどくなっているということに憤りを感じる」

ハンガリーに避難した人の数は225万人を超えていて、今でも大きな爆撃があった後などは、避難者が増えると言います。

AMDAは現在も現地の団体と協力し、医薬品や食料、発電機など、必要な物資を届ける活動を続けています。

(現地からのメッセージ)
「全てが一瞬にして失われたウクライナ国民を助けてくれる日本の皆さんに感謝している」
「寝たきりの私たちは、特別なベッドを使用しているので、常に電力が必要です。そんな中、安心して過ごせるのはAMDAのおかげ」
「今不足しているのは、より多くの支援」

侵攻開始から2月24日で1年。事態が長期化する中、継続した支援が今も求められています。

(AMDA 難波妙理事)
「物価の高騰などに 支援をする側も直面している。今必要とされているものを、今届けられるように、関係者と調整をしながら支援を続けていきたい」