2023.02.01
ウクライナから“単身”避難の高校生 自分自身・母国・未来のために学び続ける…【岡山】
ロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ1年。戦闘は長期化し、ウクライナでは、子供たちの学習機会が失われ続けています。そんな中、たった1人で岡山に逃れ、学び続ける高校生を取材しました。
(プレゼンの様子)
「自分の国の文化、言葉、アイデンティティー、家族、そして自分自身を守るためには戦わなければならない。これは今、ウクライナがやっていること」
イェホール・ジグノフさん、17歳。本来であれば母国ウクライナの高校で授業を受けているはずの彼の姿は、岡山市の高校にありました。
(イェホール・ジグノフさん)
「戦争が始まった時に避難した場所ではオンラインで勉強することもできなかった。電気がなくてインターネットに接続することすらできない状況。ガスだけの生活。電気がないから水も出なかった」
2022年12月、戦火を逃れ首都キーウからたった1人で岡山に避難してきました。
(イェホール・ジグノフさん)
「戦争はつらいけれど、こうして日本が自分を受け入れてくれて幸せに思う」
ウクライナ教育科学省によると、ロシアによる軍事侵攻で国内の3000以上の教育機関が攻撃を受け、そのうちの約400は、完全に破壊されたといいます。
(イェホール・ジグノフさん)
「学校は生徒たちにとって、とても特別な場所。初めて自分の拠点となる場所だから」
イェホールさんは今、倉敷市のホストファミリーの下で暮らしています。4歳下のかわいい弟もできました。
(ホストファミリー 佐川陽人くん)
「頼れるお兄ちゃんみたい」
「賽銭は、ペイマニー アンド ウィッシュ!」
日本で迎えた新しい年の始まり。初詣も初めての体験です。
(イェホール・ジグノフさん)
「ウクライナ語で“今年こそは戦争を終わらせよう”」
日本の大学で教育を専攻したいと日々勉強に励むイェホールさん。ひらがなとカタカナは、読み書きできるようになりました。
(岡山学芸館高校 森健太郎校長)
「イェホール君に通常の教育を提供するだけでなく、彼をきっかけに、日本人の生徒たちが世界に目を向ける一つのきっかけになれば。国と国同士の関係は1対1の個人から始まる。直接会っていろいろな話をする、交流を持つ、友情関係を作ることは非常に大切だと思う」
この日、イェホールさんはクラスメートに、壊される前のまちの様子や侵攻にも関わる母国の歴史などを紹介しました。
(プレゼンの様子)
「キーウ、僕の出身地。たくさんの教会がありユネスコ世界文化遺産に登録されているものもヨーロッパ屈指の食事も楽しめる。きれいな景色や公園もある。ぜひ訪れてみてほしい。ロシアはこういったウクライナの文化を壊している。歴史の中でも何度もアイデンティティーを侵害されてきた。今は自分たちを守るために戦っている」
(クラスメートは…)
「他人事とは思えないと思った。本来の景色はすごくすてきで、私たちも守りたいと思った」
「ウクライナのニュースを知るけど、そうなんだ、という事しかなかった。イェホール君が来てくれて戦争への関心が深まった。自分にできることは少しでもやっていきたいと思った」
「戦争が落ち着いたらウクライナに行ってみたいと思う」
(イェホール・ジグノフさん)
「少しウクライナの事を伝える使命を感じた。自分のプレゼンが、何かしらの意味を持つと思う。プレゼンを聞いたクラスメートたちが自分たちの国や環境に責任を持ち、守っていってほしいと思う。きょうはとても特別な日。自分にまたクラスメートができたから」
将来的には日本で学んだことを還元し、ウクライナの教育レベルをあげるのが夢というイェホールさん。学び続けることで自分自身、母国、そして、未来のために戦っています。
(プレゼンの様子)
「自分の国の文化、言葉、アイデンティティー、家族、そして自分自身を守るためには戦わなければならない。これは今、ウクライナがやっていること」
イェホール・ジグノフさん、17歳。本来であれば母国ウクライナの高校で授業を受けているはずの彼の姿は、岡山市の高校にありました。
(イェホール・ジグノフさん)
「戦争が始まった時に避難した場所ではオンラインで勉強することもできなかった。電気がなくてインターネットに接続することすらできない状況。ガスだけの生活。電気がないから水も出なかった」
2022年12月、戦火を逃れ首都キーウからたった1人で岡山に避難してきました。
(イェホール・ジグノフさん)
「戦争はつらいけれど、こうして日本が自分を受け入れてくれて幸せに思う」
ウクライナ教育科学省によると、ロシアによる軍事侵攻で国内の3000以上の教育機関が攻撃を受け、そのうちの約400は、完全に破壊されたといいます。
(イェホール・ジグノフさん)
「学校は生徒たちにとって、とても特別な場所。初めて自分の拠点となる場所だから」
イェホールさんは今、倉敷市のホストファミリーの下で暮らしています。4歳下のかわいい弟もできました。
(ホストファミリー 佐川陽人くん)
「頼れるお兄ちゃんみたい」
「賽銭は、ペイマニー アンド ウィッシュ!」
日本で迎えた新しい年の始まり。初詣も初めての体験です。
(イェホール・ジグノフさん)
「ウクライナ語で“今年こそは戦争を終わらせよう”」
日本の大学で教育を専攻したいと日々勉強に励むイェホールさん。ひらがなとカタカナは、読み書きできるようになりました。
(岡山学芸館高校 森健太郎校長)
「イェホール君に通常の教育を提供するだけでなく、彼をきっかけに、日本人の生徒たちが世界に目を向ける一つのきっかけになれば。国と国同士の関係は1対1の個人から始まる。直接会っていろいろな話をする、交流を持つ、友情関係を作ることは非常に大切だと思う」
この日、イェホールさんはクラスメートに、壊される前のまちの様子や侵攻にも関わる母国の歴史などを紹介しました。
(プレゼンの様子)
「キーウ、僕の出身地。たくさんの教会がありユネスコ世界文化遺産に登録されているものもヨーロッパ屈指の食事も楽しめる。きれいな景色や公園もある。ぜひ訪れてみてほしい。ロシアはこういったウクライナの文化を壊している。歴史の中でも何度もアイデンティティーを侵害されてきた。今は自分たちを守るために戦っている」
(クラスメートは…)
「他人事とは思えないと思った。本来の景色はすごくすてきで、私たちも守りたいと思った」
「ウクライナのニュースを知るけど、そうなんだ、という事しかなかった。イェホール君が来てくれて戦争への関心が深まった。自分にできることは少しでもやっていきたいと思った」
「戦争が落ち着いたらウクライナに行ってみたいと思う」
(イェホール・ジグノフさん)
「少しウクライナの事を伝える使命を感じた。自分のプレゼンが、何かしらの意味を持つと思う。プレゼンを聞いたクラスメートたちが自分たちの国や環境に責任を持ち、守っていってほしいと思う。きょうはとても特別な日。自分にまたクラスメートができたから」
将来的には日本で学んだことを還元し、ウクライナの教育レベルをあげるのが夢というイェホールさん。学び続けることで自分自身、母国、そして、未来のために戦っています。