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2022.11.30

丸亀市が「学校給食費を無償化」 物価高騰で12月から3月までの措置 高松市でも…【香川】

物価高騰の影響を受ける家計の負担を減らそうと、香川県内の自治体では学校の給食費を無償化する動きが広がっています。

(丸亀市 松永恭二市長)
「物価が高騰している中、子育て世帯の給食が無償になればその分、生活費の助けになる」

丸亀市の松永市長は、11月29日の会見でこのように述べ、給食費を無償化する考えを示しました。

12月から2023年3月まで市内の公立小中学校、23校の約9000人分の給食費、1億2600万円を無償化する議案を12月1日に開会する12月定例市議会に提案します。

香川県の調べによりますと、10月の消費者物価指数は、2021年の同じ月から3.4%上昇しています。前の年を上回るのは11ヵ月連続で、消費税増税の影響を除くと1991年以来31年ぶりの伸び率です。特に光熱費や水道費、食料などの上昇が目立っています。

こうした中、高松市も2023年1月から3月まで市内の公立小中学校、69校の約3万3000人分の給食費、約4億2600万円の無償化を決めています。一方で大西市長は、今回の無償化は、あくまで臨時の措置であることを強調しています。

(高松市 大西秀人市長)
「今回の対応は臨時の措置。来年(2023年)4月以降の無償化継続は考えていない」

円安やウクライナ情勢などを背景にした物価高騰は今後も続くとみられ、家計の負担をどう減らすか自治体も、頭を悩ませています。