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2022.07.19

新しい学び 教育の未来は…ベネッセホールディングス小林仁社長【岡山】

いま旬な人に私が直接会って話を伺う「森夏美のライブトーク」ゲストは、岡山に本社を構えるベネッセホールディングスの小林仁社長です。

ベネッセホールディングス本社にてー
Liveトーク ベネッセ01
(ベネッセホールディングス 小林 仁代表取締役社長CEO)
「(Q・見晴らしが素晴らしいですね)夏に花火大会がある。地元の方にここに来てもらい、花火と景色を楽しんでもらったこともある」
Liveトーク ベネッセ02
通信教育の「進研ゼミ」などを展開するベネッセホールディングスの小林仁代表取締役社長CEOは、岡山市出身の61才。
Liveトーク ベネッセ03
今回は、経営方針や地元岡山への思いも語っていただきます。

(森夏美アナウンサー)
「社長に就任されてからパーパス経営、企業の社会への存在意義を大切にする経営方針を重視されている。なぜ?」
Liveトーク ベネッセ04
(ベネッセホールディングス 小林 仁代表取締役社長CEO)
「いま世の中コロナやSDGsの広がりで、経済価値を追求するだけでなく、社会への貢献や社会価値が求められている時代だと思う。ベネッセが世の中にとってどういう存在なのか、この事業は何でやるのか、そういう事を言葉にしていこうと。そもそも創業社長・福武哲彦は学校の先生で、会社を始めた時に『建物のない学校』『壁のない学校を日本中に作りたい』そういう思いがあって、日本中の教育の課題に対して、しっかりとした志をもって事業を始めた。ベネッセにはそのDNAがあると思っている」
Liveトーク ベネッセ05
パーパス経営を掲げる小林社長が、ベネッセの存在意義として挙げるのが「学びや成長のサポート」。こうした理念に基づき、教育や介護、保育など、人をサポートする様々な事業を展開しています。

ここからは経営の柱、教育事業について伺います。

(Q・近年デジタル化が進んでいますよね。進研ゼミなど通信教育に力を入れていると思うんですが…)
「いま小中学生は、デジタル講座か紙の講座かを選択できるようになっている。7割がデジタルを選んでいる」
Liveトーク ベネッセ06
「進研ゼミが得意とする赤ペン先生、赤ペン先生をデジタルで出してもらい、学習履歴などを全て赤ペン先生が理解し、その子に合ったコメントを返している」
Liveトーク ベネッセ07
「学校向けのミライシードという、有償の教育サービスソフト、先生の元にICTサポーターという我々のスタッフが行き、先生と話し合いをしながら、子供たちにとって一番良い学校におけるデジタル学習のあり方について、お手伝いをさせていただいている」
Liveトーク ベネッセ08
子供だけでなく、大人の学びに応える取り組みも始めています。

「Udemyというアメリカの教えたい人と、学びたい人をつなぐ、プラットフォームの事業。中国地方で働いている人がデジタルで学びをより深めていくという機会提供も8月1日から始める」
Liveトーク ベネッセ09
(Q・デジタルだけのつながりだけでなく、人とのつながりもずっと大事にされている?)
「教育においては、デジタルでできる事、人にしかできない事があると思う」
Liveトーク ベネッセ10
「両方でしっかりと今の教育や 子供に向き合っていく、応援していく、そういうことを事業としてやっていきたい」

(Q・ここからは小林さんの人生の転機を紐解きます。こちらの導きの箱の中に写真を1枚ご用意いただいた。開けます…こちらの写真は満面の笑みの小林さんが写っている。どんな場面?)
Liveトーク ベネッセ11
「私はベネッセの介護の仕事を、社長としてやっていた時期があり、その頃8000人が現場で仕事をしていた。社員に「どんなことでもっとみんなが頑張れる?」 「元気が出る?」と募集した。その時に出たのが、バレーボール大会。甲子園のように、地区の予選会をやって、勝ち上がったチームが東京の体育館に集まって、ワイワイがやがやしながらバレーボールを楽しむ。その時の写真。やってよかったなぁと。(仕事は)楽しい事、うれしい事ばかりでなく、悩んだり、つまずいたり。それを全国で(同じように)思っている仲間がこんなにいるんだと。人と人とのつながりができたと強く思った瞬間」

(Q・ここからは5つのカードを使って話を進めます)
「ドキドキしますね…『岡山のお気に入りの場所は』」

(Q・どこでしょう?)
「実は私、吉備津彦神社という吉備路のスタートに なるところで生まれ育った。神社の中で野球をしたり、結構ワンパクやってた。」
Liveトーク ベネッセ12
「今東京に住んでいるので、岡山に帰った時そういうのんびりとした緑が多い場所は非常に落ち着くなと感じる」

(Q・では、2枚目…)
「はい、『座右の銘』。「変わることにはリスクがある。変わらないことにはもっと大きなリスクがある」」
Liveトーク ベネッセ13
変わる事とは勇気がいるし、変化させる事、チャレンジする事はなかなか大変だが、今の時代変わらないで、ずっと居続けて良い時代ではないと思う。自分自身、社員にもそういうことを 投げかけていきたい」

時代に合わせ変化し続け、今や38の子会社、1万6000人以上の従業員を抱える大企業となったベネッセグループですが、創業地である岡山へは特別な思いがあると話します。
 
「岡山本社は全くこれからも変える気はない。仕事の中心は東京に移りつつあるが、一歩離れて俯瞰(ふかん)した形で、世の中や物事の本質を追求していくという意味では、岡山に本社があることは、我々の拠りどころになっている」