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合併から17年 急速な人口減少進む…津山市長選の課題 2月6日投票【岡山・津山市】

2022.02.03

合併から17年 急速な人口減少進む…津山市長選の課題 2月6日投票【岡山・津山市】

2月6日の津山市長選挙を前に市の課題について考えます。周辺の4町村の編入合併から17年。人口の急速な減少が進んでいます。

(香川平治さん)
「疲弊している。田舎は置いていかれている。」

先代から店を受け継いで55年。まちの繁栄も、衰退も目にしてきました。

津山市の北部、加茂地区で食料品店を営む、香川平治さんです。

(香川平治さん)
「「ゆりかごから墓場まで」じゃないが、棺おけまでそろうようなまちだった。今は見る影もない。“加茂銀座”と呼ばれていた所が、今はもう入れ歯が抜けたよう」

かつては20近くの店があり、「加茂銀座」と呼ばれた商店街も今は、この通り。営業している店は数えるほどになりました。

旧加茂町など4つの町村が加わり、2005年に誕生した今の津山市。当時、11万人を超えていた人口は、1月の時点で約9万8800人となりました。

減少幅は、加茂地区で29.9%阿波地区で36.9%と、特に合併町村の市の北部で大きくなっています。

にぎわい創出のポイントの1つが観光です。

2020年12月には、江戸時代に城下町として栄えた城西地区が、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれるなど、明るい話題もあり、2020年度、市の観光協会が行った調査では、津山市を「再び訪れたい」と答えた人が96.3%に上りました。

一方、日帰り客が6割を占め、平均滞在時間は3時間足らずと、経済効果の広がりには課題が残されています。

津山市長選挙にはいずれも無所属の3人が立候補しています。

(近藤吉一郎候補56〈無・新〉)
「温かい支援、温かいまち、市民の皆さんに本当に喜んでもらえるまち。まっすぐな津山市にしてまいりたい。この気持ちでいっぱい」

(谷口圭三候補58〈無・現〉)
「皆さんが快適で安心して生活できる津山をつくっていきたいんです。持続可能な政策をしっかりと打ち立てて皆さんとともに津山を動かす」

竹内幹雄さん(75〈無・新〉)は、自身の訴えの放送を希望されませんでした。

(新田俊介記者)
「人口減少や少子高齢化が進むまちの活路をどう見出すのか。津山市長選挙の投票は2月6日です」