ノーベル文学賞の発表が１０月８日午後８時から行われます。村上春樹さんの受賞に毎年期待が集まる中、その村上さんが名付け親となった倉敷市の書店では期待を寄せています。

（高橋人生堂書店　高橋頼子店主）
「やっと今年（この時期が）来た。ぜひ獲って頂きたい」

往年のベストセラーから２０２０年７月に出版されたばかりの新作まで。

村上春樹さんに関する書籍約２０００冊が揃う村上春樹専門の書店「高橋人生堂書店」です。書店は、倉敷市の閑静な住宅街の中にあります。店主の高橋頼子さんがランチやカフェも楽しめる書店として、１６年前にオープンしました。

実はこの「高橋人生堂書店」という店名、村上春樹さんが名付け親。村上さんの大ファンだった高橋さんがエッセー集のタイトル、「村上朝日堂」を店名に使わせてほしいと直訴するメールを村上さん本人に送ったところ…

（高橋人生堂書店　高橋頼子店主）
「村上さんから返事を頂いた。『高橋人生堂書店はどうですか。僕だったら入りたいと思います』と返事を頂いた」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ノーベル文学賞の登竜門とされる「フランツ・カフカ賞」など、多数の国際的な賞を受賞している村上さん。その村上さんが命名した店として、全国の「ハルキスト」の憩いの場になっていましたが新型コロナウイルスの影響で、県外の常連さんが訪れにくい状況に。暗い話題が多い世の中を明るくしてほしいと、２０２０年はより一層、吉報を待ちわびています。

（高橋人生堂書店　高橋頼子店主）
「（受賞で世の中が）いい方向に変わればいいな。絶対獲ってほしい」

ハルキストはもちろん、日本中から高まる期待。
ノーベル文学賞の発表は午後８時からです。