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2023.05.16

「旧香川県立体育館解体工事」入札は12社中11社が辞退 教育長「非常に残念」と解体方針は不変【香川】

解体が決まっている高松市の旧香川県立体育館は、5月10日、解体工事の設計業務に関する入札が不調に終わりました。これを受け、施設を所管する香川県教育委員会の淀谷教育長は16日、不調に終わったのは残念だが、解体方針に変わりはないとの考えを示しました。

(香川県教育委員会 淀谷圭三郎教育長)
「非常に残念。今後の対応を速やかに検討していきたい」

淀谷教育長は16日の定例会見でこのように述べた上で、解体方針に変わりはないとの考えを示しました。

旧香川県立体育館を巡っては、解体工事に向けた方法や費用などの設計業務について、5月10日、県が選んだ12社による指名競争入札が行われました。しかし、入札に応じたのが1社だけだったことから、県の規定に基づいて不調となりました。残る11社は、事前に辞退届を出していたということです。

淀谷教育長は、次も入札が最優先とした上で、今後の対応について話しました。

(香川県教育委員会 淀谷圭三郎教育長)
「値段もあるし、事業者側の手持ちの仕事量の問題もある。いろいろなものがあるので幅広く考えたい」

1964年に完成した旧香川県立体育館は、世界的建築家の丹下健三さんが設計し、文化的価値が高く評価されていますが、老朽化と耐震強度不足で2014年に閉館しました。

その後、県と県教委は活用策を探ってきましたが、有効な方策はなく、さらに建物が災害時の緊急輸送道路に面しているため、これ以上放置できないと県教委が2023年2月、解体する方針を示していました。