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2023.03.27

「病理解剖は重大な人権侵害」入所者1123人の解剖録発見のハンセン療養所 検証結果を報告【岡山】

ハンセン病の啓発活動に役立ててもらおうと、瀬戸内市の国立療養所が3月27日、県の協議会で約2年かけて実施した、入所者の解剖録についての検証結果を報告しました。

(邑久光明園 青木美憲園長)
「当園での病理解剖は、隔離政策下で行われた重大な人権侵害であったと結論づけられる」

ハンセン病の元患者や家族に向けられた差別や偏見の解消に取り組む、県の協議会で報告されました。邑久光明園では、入所者1123人分の解剖録が見つかっています。

検証を行った園の人権擁護委員会は、2022年11月に亡くなった入所者の解剖は正当な同意が得られていなかったなどとして、「重大な人権侵害であった」とする報告書をまとめていました。

(邑久光明園 青木美憲園長)
「事実を掘り起こして、丁寧に明らかにすることが大事。啓発の基礎になるのではないか」

岡山県では、27日の報告を受け、今後の啓発活動に生かしていくことにしています。