世界的建築家の丹下健三さんが設計し「船の体育館」として親しまれてきた高松市の旧香川県立体育館について、県教育委員会は解体する方針を明らかにしました。

（香川県教育委員会　工代祐司教育長）
「苦渋の選択だが解体との方針を固め、解体工事実施設計等にかかる費用を予算計上」

工代教育長はこう述べ、解体に向けた準備費用を２０２３年度の予算案に盛り込むことを明らかにしました。

旧香川県立体育館は世界的建築家の丹下健三さんが設計し、文化的価値が高く評価されていますが老朽化と耐震強度不足で２０１４年に閉館しました。その後、県と県教委は国や民間にも働きかけ活用策を探ってきましたが有効な方策がなくさらに建物が災害時の緊急輸送路に面しているためこれ以上、置いておけないと判断したということです。

解体は２０２４年度以降になる見通しで、県教委は記録保存のあり方を検討するとしています。