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2022.12.02

3年ぶり一般公開 国の重要文化財・岡山城の月見櫓で「お殿様と同じ気持ち」【岡山・岡山市】

国の重要文化財に指定されている岡山市の岡山城本丸跡に現存する月見櫓が、12月2日から3日間一般公開されています。江戸時代から残る櫓の姿を一目見ようと多くの人が訪れました。

一般公開されているのは、約400年前の江戸時代初期、当時の藩主、池田忠雄によって建てられた月見櫓です。岡山城の本丸跡に現存する唯一の櫓で、戦火などを逃れ当時の姿のまま残されています。

新型コロナなどの影響で一般公開は3年ぶり。訪れた人たちは、高さ約14メートルある櫓からの景色を楽しんでいました。

(訪れた人は)
「お殿様と同じような気持ちで立っている」
「外から見るのと中から見るのと 全然印象が違う」

藩主が月を眺めるなど優雅に使われていたと伝わる月見櫓ですが、秘密も隠されていました。

(岡山市教育委員会文化財課・寒川史也主任)
「城の外から見ると2階建てだが、中から見てもらうと3階建て。城としての防備の一面もありつつ 居住性の向上も付加された建物」

(竹下美保記者)
「床には取っ手が付けられています。実はこの床、開けられるんです。敵を攻撃するための石などが隠されていました」
「くせ者じゃ!こちらは侵入者に備えて家来たちが控える部屋があるんです」

(岡山市教育委員会文化財課・寒川史也主任)
「これを機に貴重な国の重要文化財を(見に)ぜひ来てもらい、実際上って見学してもらえれば」

岡山城月見櫓の一般公開は12月4日まで行われています。