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2022.09.30

最高級ホテル構想に暗雲?設計見直しを検討へ 新生サンポートの目玉【香川・高松市】

世界情勢の変化に伴う物価高騰がまちづくりにも影響を与えています。建築資材などの高騰で高松市で進められている外資系、最高級ホテルの事業計画の発表が遅れることになりました。

(前川裕喜記者)
「瀬戸内海の島々が見渡せるサンポート高松です。こちらの空き地に計画されている今回のホテル構想。穏やかな秋晴れとは反対に暗雲が垂れ込めようとしています」

この構想は、高松市の四国電力がサンポートにある県の土地を買い取り、大阪・関西万博が開かれる2025年9月頃に外資系の最高級ホテルをオープンさせるものです。

延べ床面積は約2万2000平方メートル、100室程度の客室を備える計画です。

(香川県 池田豊人知事)
「県立アリーナ(体育館)と海辺のコラボレーションは世界でも類を見ない空間。ホテルの計画が相まって価値を高める」

サンポートでは大規模なイベントができる新しい県立体育館も整備中で、ホテルの建設はまちづくりの目玉としても期待が高まっていました。

新型コロナの水際対策の緩和などで、これから万博に向けた数年間は外国人観光客の増加が予想され、新たに建設されるホテルや体育館にはそうした客を取り込む「ハコ」としての役割が期待されているのです。

しかし、世界情勢の変化や円安などによって建築資材が高騰。四国電力は、ホテルの設計を見直す必要が出てきたとして、2022年夏に予定していた事業計画の発表を遅らせることにしました。

就任後、にぎわいづくりを重要政策に掲げる香川県の池田知事も次のように注文を付けました。

(香川県 池田豊人知事)
「今の物価高騰が大きな要因と聞いているので、早く計画をまとめてもらい完成に向け着実に進めてほしい」

四国電力は、2022年度中に事業計画を発表できるよう調整していて、予定通り2025年9月頃のオープンを目指すとしていますが、状況は依然不透明で今後の動きが注目されます。