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変化する“コロナ後遺症” 増えた症状は…? アフターケア外来の医師に聞く(1)【岡山・香川】
大塚文男副病院長

2022.08.25

変化する“コロナ後遺症” 増えた症状は…? アフターケア外来の医師に聞く(1)【岡山・香川】

新型コロナの累計感染者は、2022年8月現在、岡山県で20万人、香川県で10万人を超えました。オミクロン株の流行以来、感染者の数は急増しています。
大学1
こうした中、気になるのが新型コロナの「後遺症」。岡山大学病院の“コロナ・アフターケア外来“で後遺症の診療を行っている大塚文男副病院長に聞きました。

【流行期間】(年月はピーク)
第1波 2020年4月 ※従来株
第2波 2020年8月
第3波 2021年1月
第4波 2021年5月 ※アルファ株
第5波 2021年8月 ※デルタ株
第6波 2022年2月 ※オミクロン株
第7波 2022年8月

■デルタ株までは「嗅覚・味覚障害」

2021年2月15日にアフターケア外来を開設して1年半。約370人の患者を診てきた。2021年の2、3月から7月くらいまでアルファ株、その後7月後半くらいからお盆過ぎにかけてデルタ株が猛威をふるった。当時は岡山県でも1日300人くらい感染すると「多いな」と思っていた時期だが、かなり重症化をしていた。症状はデルタまでは「嗅覚・味覚障害」が非常に多かった。それから「脱毛」も一般的に言われていた。
大学2
■オミクロン株は「倦怠感」

オミクロン株が流行りだして半年を超え、100例くらいの後遺症を見ると、「ちょっと性格が違う」と感じる。嗅覚・味覚障害が減り、代わりに増えてきたのが「倦怠感」。疲れやすい、仕事に集中できない。体を起こせないといった倦怠感が尋常ではない。それに伴い「頭痛・睡眠障害」が目立つようになった。頭が重たい、それによって眠れない、寝てもすぐ夜中に目が覚めてしまう。
大学3
■記憶障害、集中力の低下…「ブレインフォグ」も増加傾向

精神的に鈍い、ぼーっとしている感覚を、医学的な診断名ではないが「ブレインフォグ」という。さっき言ったことをすぐ忘れてしまうとか、同じことを何回もしてしまうとか、車の運転や機械の操作、難しいことが上手くいかないとか、様々な訴えがある。「ブレインフォグ」は、デルタ株で少し増えてきたのが、オミクロン株になって増え続けている印象がある。
大学4
■新学期のスタートに影響も

10代のような若い世代でも、デルタ株では嗅覚・味覚障害が一番の症状だったが、今はほとんどない。倦怠感と頭痛、特に頭痛が困る。学校に行けない原因になる。前年のデルタ株の時もそうだったが、夏が終わり、次の学期が始まる。そして受験シーズンを迎えるといった、お子さんにとって負担の多いシーズンになる。そういった時に感染が持続し、後遺症があるのは、集中力、元気を落とす面があるのでよくない。

※データ提供:岡山大学病院

(完治は35% “コロナ後遺症”治療の現状は? アフターケア外来の医師に聞く(2)につづく)