約５０年前、昭和天皇皇后両陛下が乗車されたお召列車をけん引した蒸気機関車に取り付けられていたエンブレムが新見市に里帰りし、展示されています。

国鉄、新見機関区が所有していた蒸気機関車Ｄ５１　８３８です。昭和天皇皇后両陛下が１９７１年、島根県で開催された全国植樹祭に出席した際に乗車されたお召列車をけん引しました。

会場には、蒸気機関車の側面に取り付けられていたエンブレムや地元にゆかりのある列車の写真など約３０点が展示されています。お召列車をけん引した蒸気機関車の除煙板に装着されていた鳳凰のエンブレムは、新見機関区の機関士が制作したもので、大きさは、約９０センチ。ひとつは真鍮、もうひとつは銅で作られています。

（訪れた人は）
「今見ても立派なもので、相当苦労されたと感じた」
「鉄道は詳しくないが興味があって、来て良かった」

この展示会は９月４日まで、新見市の新見美術館で開かれています。