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岡山放送

2022.06.09

“小さな勇気”与える「メッセージカード」難聴の子供たちからの願いを受け止めて…【岡山】

音や声が聞き取りにくい難聴の子供たちに使ってもらおうと、岡山市の岡山大学病院の医師が、文字で「お願い事」を伝えるメッセージカードを作りました。カードに込められた思いを取材しました。

(吉井優芽さん 中3)
「はっきり大きめの声で!」
「静かな環境で、アナウンス中は終わるまで待ってほしいという気持ちも書いてくれている」

イラストが添えられたメッセージカードには、7つのお願いが記されています。近くで、できれば正面から!大事な内容の時は、メモやメールで伝えてくれたらうれしい。

総社市の中学3年生吉井優芽さんもこのカードを使っています。吉井さんは、生まれつき重度の難聴で、聞こえを助ける機器、「人工内耳」を埋め込む手術を受けました。それでも十分に音が聞き取れるわけではありません。吉井さんは、今、思春期の難しい年頃。特に、友達のことで悩んでいます。

(吉井優芽さん 中3)
「自分が無視していないと思っていても、友達が無視していると思うと勘違いされて、友達関係も崩れやすくなる」

彼女の診察を続けてきた岡山大学病院の医師・片岡祐子さんです。

(岡山大学病院 耳鼻咽喉科  片岡祐子医師)
「女子同士は聞こえていてもいろいろ起こる年齢」
(吉井優芽さん 中3)
「理解してもらえる人と一緒にいた」

片岡さんは、こうした難聴の子供たちの声を聞き、必要な配慮を伝える冊子を作り、学校に届ける取り組みを続けてきました。一方で、子供たちの背中を押したいと、このメッセージカードを作ることにしました。

(岡山大学病院 耳鼻咽喉科  片岡祐子医師)
「自分たちが工夫して一歩近づく、社会からも一歩近づく、両方からのアプローチがあって社会生活は回っていく。そういう世の中ができることで、活躍できる難聴者が増えたらいい」

言葉では伝えられなくても、カードを渡せば分かってもらえる。片岡さんは、カードを必要とする多くの人たちに届けたいと、インターネットを通じて誰でもダウンロードができるように進めています。

(吉井優芽さん 中3)
「ポジティブに考えて、すぐにこのカードを渡して理解してもらい、友達になれたら」

小さな勇気を与えてくれるメッセージカード。カードを受け取った時には、その勇気と願いを受け止めてくれませんか。