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ウクライナ国境で津山市出身の医学生が活動 避難民支援の“最前線”で訴えたい事とは【岡山】

2022.05.09

ウクライナ国境で津山市出身の医学生が活動 避難民支援の“最前線”で訴えたい事とは【岡山】

長期化するロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナの隣国・ハンガリーで、避難して来た人たちの支援に取り組んでいる津山市出身の医学部生に現地の現状を聞きました。

(現地で支援に当たる医学生 光井一輝さん)
「頭を撃たれて頭蓋骨が陥没している人とか、よくこんなに歩いてきたなという事が平気であった」

ハンガリーの首都・ブダペストにある国立センメルワイス大学医学部2年の光井一輝さん。

ロシアによる侵攻開始直後から避難民に対して物資などの支援を行っていて、3月15日からはウクライナとの国境の町で岡山市の医療ボランティア団体・AMDAの活動のサポートも行っています。

(光井一輝さん)
「ブダペストに避難してくる人をずっと見ていたが、国境は全く違う現状。逃げてくる人がいるということは同じだが、1ヵ月間、国境を越えるために何百キロも歩いてきたとか、平和に慣れてしまっている僕たちからしたら考えられない状況が平気で起きている」

現地では、医療チームと共に避難施設に同行し必要な医師や支援などの調整を行っています。

「本当に日々予想できない、突然必要なものができたりすることも全然あること」

また、書道家としても活動する光井さんは、「相互扶助」と書いたロゴをデザイン。ウクライナへの支援物資などに貼って送っています。

(光井一輝さん)
「筆で書いているので日本っぽいステッカーが貼ってあるものを見て喜んでくれる人も。心の面ではまだ自由があって良いと感じた」

避難してくる人の中には自分と同じような学生なども多くいたと言います。平和な日常を突然奪われた人たちを目の当たりにし、日本も他人事ではないと訴えます。

(光井一輝さん)
「もともと普通の仕事をしたり、普通に夢を持って勉強をしていた人たち。普通の人を避難した国で難民にしないという事が大事。日本に避難している人も同じ。日本に住ませてあげるという態度ではなく対等に接することが大事だと思う」