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2022.04.29

小学校跡に「漫画館」オープン 約10万冊で過疎の集落を元気にしたい…【岡山・真庭市】

大人も子供も楽しめます。3年前、廃校になった真庭市の小学校跡に4月30日、約10万冊の漫画本を集めた施設がオープンします。

過疎の集落を元気にしたい…準備に奔走する一人の男性を取材しました。

真庭市の旧二川小学校です。校舎に入ると…

(戸田奈沙記者)
「音楽室ですが、中に入るとこのようにずらっと漫画が棚に並んでいます」

棚いっぱいに漫画本がズラリ。一部屋だけではありません。校舎の2階全体に漫画が並べられ、その数は約10万冊に上ります。

これらは全て古本などを販売する岡山市の企業「テイツー」から地域活性化に役立ててほしいと寄贈されたもので、30日この場所が「ふるいち二川マンガ館」としてオープンします。

3年前、二川小学校最後の卒業式の様子です。この時の卒業生は3人でした。

現在、二川地区の人口は、約400人。その約6割が65歳以上の高齢者です。

市は小学校跡を地域のために活用したいとしています。

マンガ館のオープンを前に準備に励む男性がいます。兵庫県から移住してきた地域おこし協力隊の石橋整さんです。

(真庭市地域おこし協力隊 石橋整さん)
「漫画好きです。親も漫画やアニメが好きなので、いつからか分からないくらいずっと読んでいる」

大の漫画好きという石橋さん。幅広い世代の人が来ることを想定し、漫画を選びやすいよう丁寧に説明を書いています。

(石橋整さん)
「漫画は誰でも読めるところが魅力。この(10万冊の)規模で扱っているのは西日本でトップクラスに近い。古くなっても面白さがなくならないところも大きい」

教室のほかに、体育館はイベントに使われるなど、廃校になった小学校全体が、地域の交流拠点として再出発します。

(石橋整さん)
「高齢者が非常に多いが、気兼ねなく来られて、いろんな人来ているな、にぎやかだなと 思ってもらえたらいい」

マンガ館は土日と祝日限定で開館し、初日の30日はイベントも予定されています。