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2022.04.15

香川初の「夜間中学」三豊市に開校 85歳までの9人が入学 もう一度学びを…【香川】

香川県内で初めてとなる「夜間中学」が4月14日夜、三豊市で開校し、9人が入学式に臨みました。

(新入生代表 石尾彰さん(54))
「もう1度勉強したい。学び直したいと強く願っていた。充実した学校生活を目指し努力する」

入学したのは、三豊市の内外に住む16歳から85歳の9人で、代表して石尾彰さん(54)が力強く宣誓しました。

(前川裕喜記者)
「現在午後8時です。本来、中学校は終わっている時間ですが、校舎には灯が点き、学びの時間が始まろうとしている」

「夜間中学」は、義務教育を十分に受けられなかった人を対象に、中学校の教育課程を提供するものです。

三豊市が行った調査で一定のニーズがあり、市内の公立中学校を使って香川県内で初めて設置されました。

(新入生代表 石尾彰さん(54))
「(昔は)病気で不登校だった、漢字が読めなかったり、計算問題(ができないなど)いろいろなところで恥をかき、恥ずかしいと思っていた」

入学した9人のうち2人は外国人で、外国人労働者の増加が見込まれる中、読み書きなどを学ぶ場としても期待されています。

また、不登校の中学生を受け入れる態勢も作っています。

(三豊市 山下昭史市長)
「どうしても社会のセーフティネットからこぼれ落ちる人がいる。より所となる場所として、こういう所が必要。行政は誰一人として置き去りにしたらいけない」

9人は、最長9年かけて教育課程の修了を目指します。