玉野市の玉野競輪場のリニューアル工事が終わり、３日報道関係者に公開されました。スタジアムの横に選手と一般客が利用できるホテルを併設する国内初の試みに注目が集まっています。

（戸田奈沙記者）
「こちらホテルの部屋ですがバルコニーに出ると競輪場が広がっています」

部屋からレースを楽しめるスタジアム一体型のホテル。約１５０ある部屋のうちほとんどで、室内から競輪を楽しめるといいます。

３月２６日にリニューアルオープンする玉野市の玉野競輪場です。

観客席の横には子供連れに優しい休憩室があり…岡山県産のキノコや瀬戸内の食材を使ったグルメやお酒が楽しめるレストランもあります。

様々な客層の取り込みだけでなく、場内のあらゆる場所からスタジアムが見える設計で、競輪の新しい楽しみ方を提案しています。

玉野競輪場は市の戦後復興事業の一環として１９５０年に開設されましたが７２年の歳月により老朽化が進んでいました。

しかしその歴史はリニューアル後も残されています。

古い観客席は…レストランの椅子になり
取り壊した座席表は…テーブルに生まれ変わり
使わなくなった自転車のパーツはホテルの照明として活用されています。

（玉野市産業振興部競輪事業課　中村典男課長）
「これが出来ることで競輪ファンだけでなく興味のないお客さんにも来て頂けるのではないかと思っている」

玉野競輪場の運営業務は玉野市が２０２０年から２０年間の契約で東京の民間企業に委託しています。

ホテルの初年度売り上げは約３億５０００万円見込んでいるということです。