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2022.02.16

県外出場者として初!沖縄民謡コンテストで岡山市の中学生が“最優秀賞”の快挙【岡山】

2月5日に開かれた沖縄民謡の技術などを競うコンテストで、岡山市の中学生が最優秀賞を受賞しました。県外出場者としては初の快挙。彼の歌声に秘められた思いを取材しました。

巧みに三線を弾き、力強い歌声を披露するのは、岡山市東区の岡山学芸館清秀中学校の3年生、池田陽生さんです。

池田さんは2月5日、沖縄県浦添市で行われた18歳以下の島唄者コンテストで、沖縄県の石垣島とその周辺、八重山列島に伝わる古典民謡「とぅばらーま」や方言によるスピーチを披露し、本選に進出した15人のなかで見事優勝を果たしました。

(池田陽生さん)
「名前が呼ばれるとは思わなかったのでびっくりした。八重山の人が歌っている曲を、「共通する雰囲気はどんなものか」を考えながらたくさん聴いて歌った。こっち(岡山)にはない発音が多いので難しい。」

池田さんは小学校5年生の時に三線の音に魅せられ、八重山列島の民謡を弾いていた父親の影響もあり三線の教室に通い始めました。

(池田陽生さん)
「(三味線とは)皮が違う。ニシキヘビの革を使っている。三味線はたたくというイメージがあるが三線は下ろすように弾く。」

沖縄県指定無形文化財「八重山古典民謡」の保持者である大工哲弘さんを師匠と慕い、大工さんが会主を務める教室の岡山支部に通いながら、現在は中学校の琉球三味線部でも、部の中心となって活動しています。

(池田陽生さん)
「将来的には沖縄に移住して本場で学びたい八重山民謡をもっと広めたい。」八重山民謡界の将来を担いたいと夢を語る池田さん。郷愁を誘う歌声には島唄への深い愛情が込められていました。