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2021.11.17

100年以上続く「大藪ミカン」 92歳の先輩から畑を引き継いで…【岡山・玉野市】

100年以上続くミカン畑は2021年も鈴なりです。

玉野市の大藪地区で、特産のミカンの収穫が最盛期を迎えています。

瀬戸内海を見下ろす山の斜面にミカン畑が広がります。

大藪地区のミカンは、気候風土が似ている和歌山県から持ち込まれ、大正時代に栽培が始まったとされていて、味が濃く、甘みと酸味のバランスが良いのが特長です。

廣畑幸三さんのミカン畑には、約3000平方メートルの斜面に、温州ミカンやハッサク・ユズなど13種類、約250本が栽培されています。

(廣畑幸三さん)
「(海からの)照り返しで光が強く、暖かい。それがミカンに良いと思う。僕も最初見た時、この景色を見て、ここでやってみたいと思った」

野菜農家の廣畑さんが、ミカン栽培を始めたのは2020年から。高齢化などでミカン農家が減少する中、廣畑さんは、約100年の歴史があるこのミカン畑を、2021年92歳の三宅良治さんから引継ぎました。

(三宅良治さん 92歳)
「もうこの歳になってできん。山が歩けない。大藪ミカンは、昔は有名だったんよ。ブランドを消さんように(してほしい)」

大藪ミカンの収穫は年末まで続き、廣畑さんが経営する直売所や、地元の道の駅などで販売されるほか、インターネット通販でも販売されています。