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2021.11.04

海を渡るコンビニ登場! 56人の“離島”に移動販売で週に2回 大人気の商品とは!?【岡山・備前市】

店が一軒もない備前市沖の離島で、4日からコンビニエンスストアの移動販売が始まりました。

島の人たちが一番楽しみにしていたのは、冷たいあの食べ物でした。

備前市沖の瀬戸内海に浮かぶ大多府島。人口は56人、その多くがお年寄りです。

この島の人たちの買い物を支援しようと向かっているのが、大手コンビニエンスストア「セブンイレブン」の移動販売車です。

山間部などをまわる移動販売車は、現在、岡山県内で3台が稼働していますが、備前市からの依頼を受けて、初めて大多府島など2つの離島に渡ることになりました。

(開店!)

移動販売を待ちわびていた島の人たちが買い物にやってきました。

(買い物客とのやりとり)
「めちゃくちゃ持ってきましたよ」
「ハーゲンダッツ買おう!」
「ありがとうございます」
「シロクマもある!」
「ありがとうございます」

まっさきに手にしたのはアイスクリームです。

(買い物客は)
「アイスクリーム買って帰れない。船に乗って帰るから溶けてしまう」

大多府島には、店が1軒もないため、島の人たちは、船で約40分かけて買い物に出かけなくてはなりません。

特にアイスクリームは、買って帰っても島に着く前に溶けてしまうのです。

(買い物客は)
「他のものと一緒に荷物入れて帰ってきたら、ドロドロになったり、おいしく食べられない」

こうした声を受け、移動販売車には、弁当やパン、洗剤といった生活必需品に加え、アイスクリームの品ぞろえを充実させました。

(セブン-イレブン・ジャパン岡山東地区 田部大貴ディストリクトマネジャー)
「島民が何を望んでいるのか、商品やサービスを含めて、現場で声を聞きながら展開を広げたい」

コンビニエンスストアの移動販売車は、今後、週に2回、島に渡り、島の人たちの生活を支えます。