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岡山県企業の対応率はまだ4割 70歳までの就労確保を呼びかける高年齢者雇用安定法が改正【岡山】

2021.04.07

岡山県企業の対応率はまだ4割 70歳までの就労確保を呼びかける高年齢者雇用安定法が改正【岡山】

4月、70歳までの就労確保を企業の努力義務とした改正高年齢者雇用安定法が施行されました。岡山県では、改正に対応した企業がいる一方で、まだ社内制度が整っていない会社も多く、取り組みは道半ばです。

吉岡修さん、62歳。60歳で印刷会社を定年退職した後、現在の会社に再就職しました。

(リョーキ 吉岡修さん)
「4社か5社くらい年齢等で駄目な所が結構あった。」

体力を使う仕事ですが、まだまだ働き続けたいと意気込みます。

(リョーキ 吉岡修さん)
「何歳でもいけるところまで働きたい。」

これまで企業は、65歳までの希望者全員を雇用することが義務付けられていましたが、今回の法改正で、70歳まで働き続けられるような環境の確保に努めることが求められています。

(リョーキ介護岡山店 西本慶太署長)
「年配の人もたくさん作業しているので照明を通常の2倍の明るさにしている。明るく手元見てもらえる。」

70歳までの雇用延長を取り入れているこちらの会社では、高齢のスタッフが働きやすいように照明などの社内設備を整えたほか、病院への通院で休みをとることなどにも柔軟に対応しています。

(リョーキ介護岡山店 西本慶太所長)
「70歳までは戦力として十分考えて良い時代。ハードとソフトの仕組みの部分を2つ上手く組み合わせて体力が続く限りは力を出して働いてほしい。」

しかし、このように70歳まで働ける環境がある会社は2020年の6月時点で、県内にある企業の約4割にとどまっています。

(おかやまシニア就業サポートデスク相談員 徳田実代治さん)
「企業の採用担当者と話をする中で一番にあげられるのが健康問題。」

県の担当者は、高齢者の体力には個人差が大きいため、直接会って面談をした上で適材適所の仕事を割り振ってほしいと話します。

(おかやまシニア就業サポートデスク相談員 徳田実代治さん)
「シニアにはシニア向けの仕事がおそらくどの事業所にもある。ワークシェアの考えをもう少し広めていくことが必要。」

岡山県、香川県は、企業や就労希望の高齢者に対し、ご覧の窓口に相談してほしいと呼びかけています。