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シカ肉を骨付きで…池田動物園にジビエをプレゼント!思わぬメリットも【岡山・岡山市】

2021.03.29

シカ肉を骨付きで…池田動物園にジビエをプレゼント!思わぬメリットも【岡山・岡山市】

命を循環させる新しい取り組みです。

シカなどの野生動物の肉、いわゆる「ジビエ」を動物たちのエサとして活用してもらおうと、29日、真庭市から岡山市の動物園にジビエが贈られました。

岡山市北区の池田動物園にプレゼントされたのは、真庭市で捕獲されたシカ2匹分の肉、約30キロ、通常なら廃棄処分されるはずの肉です。

早速、飼育員が動物たちの元に届けます。

普段はウマや鳥の肉を食べているホワイトタイガー、果たしてジビエはお口に合うのでしょうか…

骨付きのジビエを、て前足と牙を器用に使っておいしそうに食べていました。

(子供は…)
「肉を食べるのが私よりもすごく早かった」「食べる瞬間が面白かった。ボリボリ食べていた」

(池田動物園 清水拓也飼育員)
「骨付でもらえると、動物たちのエサの選択肢が増える。肉食獣らしい姿を子供たちも感じてトラに興味を持ってもらえたらうれしい」

真庭市は、農作物に被害を与えるシカやイノシシなどを食肉として活用するため、捕獲・販売を進めています。

しかし、捕獲数のうち約2割は販売するには小さいため、廃棄処分されていて、その活用方法が課題となっていました。

提供されるジビエの価格は、鶏肉と馬肉の半分程度ということで、えさを安く購入したい園と真庭市の思惑が一致して実現しました。

(真庭市 吉永忠洋副市長)
「尊い命を動物園で活用してもらえるということは、本当に意味のあること」

(池田動物園 忠政智登士副園長)
「少しでも安くいいものが手に入ることは、園にとっても大きなプラスで喜んでいる」

獣害対策に悩む市にとっても、動物園にとってもウィンウィンの取り組み。ジビエは今後、月に2回、園に届けられます。