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2011年以降では初 選択的夫婦別姓の導入に反対 岡山県議会が意見書可決【岡山】

2021.03.19

2011年以降では初 選択的夫婦別姓の導入に反対 岡山県議会が意見書可決【岡山】

選択的夫婦別姓制度の導入に反対する国への意見書が、19日、岡山県議会の本会議で可決されました。

意見書は、選択的夫婦別姓制度の導入に反対するもので、最大会派の自民党県議団が主導してまとめられました。

意見書では、親子で異なる姓を名乗ることは子供の福祉への悪影響が懸念されるほか、通称としての旧姓の使用が一般化していて、姓を変えることによる不利益は解決できるとしています。

これに対し、本会議では、意見書に反対する3つの会派が意見を述べました。

(公明党岡山県議団 荒島俊造議員)
「夫婦や親子で姓が異なることが家族の絆や一体感を危うくし、子供の福祉に悪影響を及ぼすと書かれている。多様な家族のあり方への理解が乏しく著しく配慮を欠いた表現」

岡山県が2019年行った県民アンケートでは、夫婦別姓について36.7%が、賛成かどちらかというと賛成、34.9%が反対かどちらかというと反対で、賛否が拮抗しています。

63人が傍聴に訪れ、注目された採決。

(起立採決)

意見書は、自民党県議団などの賛成多数で可決されました。

(自民党岡山県連 天野学幹事長)
「国の方でしっかり論議を深めて、納得いくような結論を出してほしい」

全国都道府県議会議長会によりますと、選択的夫婦別姓制度に反対する意見書は、2010年に岡山県を含む20の県議会で可決されましたが、2011年以降では今回の可決が初めてだということです。