以前【なんしょん？】で、地域の活性化に向けた岡山県久米南町上籾（かみもみ）地区の取り組みをご紹介しました。上籾地区は棚田の四季折々の風景が美しい中山間地域で、典型的な日本の里山です。そして、他の多くの中山間地域と同様に、高齢化と農家の担い手不足という問題に直面しています。



そこで、地区では地域住民や地域外のNPO、個人有志からなる「上籾みろく農場協議会」を設立。農村文化の次世代への継承や新たな産業の創出に向けて、様々なプロジェクトを進めています。【なんしょん？】でご紹介した「棚田でヨガ」はなかなか独創的な取り組みでした。

3月27日（土）・28日（日）は「持続可能な社会を支える農業とビジネスの可能性」をテーマに、セミナーが開催されます（オンライン参加も可能だそうです）。



セミナーでは、兵庫県の淡路島で農薬や肥料を使わない「自然栽培」に取り組んでいる「ビオアグリ」の柏木大樹代表の講義（27日）や同じく持続可能な農業「パーマカルチャー」に取り組んでいる「もちづき」の中根ニコラス代表の講義（28日）の他、講義で学んだ内容を体験してみる屋外でのワークショップも行われます。



時間は両日ともに午前10時～午後4時。参加費は無料で、昼食の薬膳カレーに1000円が必要です。


高齢化や農業の担い手不足は全国の中山間地域が直面している喫緊の課題です。私もニュースや番組の取材で岡山香川の中山間地域に足を運ぶ度にその現状を目の当たりにしてきました。すぐに効き目が出る特効薬的な解決策を見出しにくいのが現状ですが、久米南町上籾地区での取り組みが全国のモデルケースになったり、同じような環境の別の地域に何らかのヒントになれば、と思います。



お問い合わせは
上籾みろく農場協議会事務局
0868-66-0772　　まで