待機児童の数が全国ワースト４位の岡山市で２０２１年春、認可保育所などに入園を希望する人の申し込みの受付が１１月２日から始まりました。

（申し込みやりとり）
「令和３年度の申し込みで１次で落ちるとしたら２次はまた保険証を持ってこないといけないですか。いえ、２次３次は自動でもう一回。２次の時には最初でいっぱいになった園はもう調整かからない」

岡山市役所に設けられた特設会場には初日から子供を連れた多くの母親が訪れ申込書類を提出したり、保育所の空き状況を確認したりしていました。

（申し込みに来た親）
「岡山って入れないんですよね。（待機児童が）２００～３００人いるとか。なるべく早く来た」
「コロナで色々大変なので入れたら仕事に戻りたい」
「待機児童まさか自分が子育てする時まで解決してないと思っていなかった」

（岡山市　大森雅夫市長）
「待機児童ゼロにこの４月１日にならなかったことに関しては、非常に残念であり、岡山市民の皆様に申し訳なく思っている」

岡山市では２０２０年４月時点の待機児童の数が２５９人で全国ワースト４位。

この春での解消は達成できませんでした。市は保育士の新規採用や潜在保育士の復職などで毎年１７０人程度の保育士を確保し、２０２２年の４月までの解消を目指しています。

２０２０年は、新型コロナの感染防止対策としてインターネット上で申し込みが完結する電子申請も始めました。マイナンバーカードを持っている人が対象で市は、こうした電子申請や郵送での申し込みを呼びかけています。

（岡山市就園管理課　田中恵美子課長）
「今回あくまでもマイナンバーカードを持っている人に限るので利用は限られるかもしれないが窓口に来なくても申し込みが完了できる手続きを始めている」

入園の申し込みは１１月２０日までで岡山市役所の特設会場では１１月１４日と１５日の土日も受け付けています。