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岡山放送

2026.10.02

高梁川水系で32年ぶりの「第3次取水制限」農業用水カット率50%に引き上げ…農家は対応に苦慮【岡山】

 

ダムの貯水率低下が続く岡山県の高梁川水系では、10月2日正午から第3次取水制限に入りました。深刻な水不足に農家は悲鳴をあげています。

 

(谷本樹奈記者)
「高梁川水系6つのダムの中でも最も大きな「新成羽川ダム」です。貯水率の低下により、岩肌が大きく見えているのがわかります」

岡山県西部を流れる高梁川水系の6つのダムの貯水率は2日午前9時現在29.4%と平年を50ポイント近く下回っています。

2日正午から第3次取水制限が始まり、カット率を農業用水は50%、工業用水は15%に引き上げ、水道用水の10%は維持します。流域の自治体や関係団体などでつくる協議会はこのままでは、12月1日にも貯水率が0%になる恐れがあるとして3次制限に踏み切ることにしました。制限を強化する3次制限は1994年以来32年ぶりです。

高梁川水系の6ダムの貯水率

 

(松元範夫記者)
「後ろに見えます巨大なタンク。笠岡湾干拓地の農地に水を供給していますが、きょう(2日)からこのタンクに入る水が50%カットされます」

広大な農地が広がる笠岡市の笠岡湾干拓地の農家は、対応に苦慮しています。

(農業生産法人エーアンドエス 大平貴之社長)
「今できることは、例えば栓を閉める、使わない所はなるべく水を節水して使うということぐらいしかできない」

笠岡市 笠岡湾干拓地

 

約70ヘクタールの畑でキャベツを栽培しているこちらの農場。9月下旬にキャベツの苗を植えましたが、一部の畑では数日前に降った雨で土がぬかるみ、まだ、苗を植えることができていません。

農業用水が50%カットされているため、このまま少雨が続けば、新たに苗を植えるか、それともすでに植え付けが済んだ苗の成長を優先させるのか頭を悩ませています。

キャベツの苗

 

(農業生産法人エーアンドエス 大平貴之社長)
「植えたものの、これから成長するための水とこれから(苗を)植える水のどちらも必要なものなので。どうすればいいのか、どっちを優先したらいいのか日々悩んでいる」

農業生産法人エーアンドエス 大平貴之社長

 

気象台によりますと、今後1カ月の降水量は平年並みか、少ない見込みで、水不足は長引くとみられています。農場では、取引先に対し作物の生育状況や今後の見通しなどの説明に追われていて、水不足に対する不安は当分続きそうです。

畑に水を撒く様子