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79歳の現役ボディビル日本チャンピオン

2020.09.22

9月21日は敬老の日。ボディビル競技で現役日本チャンピオンの79歳の男性をご紹介します。

79歳とは思えない、筋骨隆々の見事な肉体

くっきりと6つに割れた腹筋。
大きく盛り上がったたくましい力こぶ。
筋骨隆々の見事な肉体の持ち主が、2019年日本マスターズボディビル選手権75歳以上級チャンピオン、杉尾 忠(すぎお ただし)さん79歳です。

(杉尾さん)
「やるからにはきちんとしたものがやりたかった」

これまでに4度の日本一を経験した、まさにボディビル界のレジェンドです。
その若さとパワーの秘訣とは。

ボディビルとの出会いは還暦を過ぎてから

杉尾さんがボディビルに出会ったのは、意外にも還暦を過ぎてからでした。

(杉尾さん)
「ボディビルを始めたのは62、63歳くらい。当時は少しメタボでぽっちゃりしていた。仕事で左手をケガしてリハビリのために始めた」

70キロの重りを軽々持ち上げます!

週に4日、自宅近くのスポーツジムで筋力トレーニングを行う杉尾さん。
この日は3時間かけて全身の筋肉を鍛え上げます。

(渡邊大祐アナウンサー)
「バーベルスクワットの重りは何キロですか?」
(杉尾さん)
「70キロです」
ボディビル4
自分の体重より重い70キロのバーベルを軽々と持ち上げる杉尾さん。
私も挑戦してみましたが。

(渡邊アナ)
「3回持ち上げるので精一杯。4回目は出来なかった」
(杉尾さん)
「3カ月あれば70キロは簡単に上げられますよ」

(ジムの利用者)
「あの年齢から熱心にするのは見習うところばかり。すごく刺激を受ける」

チャンピオンの真骨頂とは・・・

こうして作り上げられた79歳とは思えない肉体。
中でも杉尾さんの武器は、ふくらはぎから腹筋、胸筋にかけてくっきりと表れるラインの美しさです。
ボディビル2
(杉尾さん)
「筋肉は大きいだけではだめ。細かい部分を見せるのがボディビル。」

審査では、音楽に合わせてこれらの筋肉を優雅に見せながら、クライマックスでダイナミックに躍動させます。
この「静と動」のメリハリこそが、チャンピオンの真骨頂です。

食事は意外にも・・・

トレーニングの後、杉尾さんが向かったのは顔なじみのカフェ。
鍛えた体を維持するため普段から厳しい食事制限をしているのかと思いきや。
ボディビル9
(渡邊アナ)
「メニューがオシャレで若いですね」
(杉尾さん)
「食べる物にストレスを感じない食生活ですね」
(萬燈珈琲店 佐々木純一店長)
「しっかり食べて運動をしていて元気な方。杉尾さんのようになれたらいいなと思います」

無理をせず、楽しく自分のペースを大事にするのも杉尾流のようです。

目指すは最高齢クラスでの優勝!

新型コロナウイルスの影響で先月予定されていたマスターズボディビルの全国大会は中止となりましたが、
ボディビル界のレジェンドは早くも次の目標を見据えています。

(杉尾さん)
「これまで日本マスターズボディビル選手権で4度日本一になった。次は5度目の優勝を目指したい」

79歳のボディビルダー。
その挑戦はまだまだ続きます。